(写真:アフロ)

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自民党・二階俊博幹事長(81)の“最側近”といわれる鶴保庸介議員(53)と、同じく二階派の門博文議員(55)。彼らの公設秘書らが飲食を伴う会食の後、新型コロナウイルスに感染していたと1月27日の「文春オンライン」が報じた。しかし感染が判明するまでの驚くべき行動に、ネットでは批判を通り越して呆れ声が相次いでいる。

記事によると緊急事態宣言が1都3県を対象に発令された今月8日、公設秘書ら3名は和歌山県で3つの飲食店をハシゴ。3軒目のカラオケバーはカウンター10席と、テーブル席が2席しかない“密”な空間だったという。そこで彼らは夜8時以降もマイクを使い回し、カラオケを楽しんでいたとのこと。そして公設秘書3名とカラオケバーの店員、合わせて12名が新型コロナに感染したという。

当時、和歌山県は最多の新規感染者数を記録。仁坂吉伸県知事(70)は大都市の往来や会食の自粛を呼び掛けていた。しかし「文春オンライン」がコメントを求めると、鶴保議員側は「自粛呼びかけもなかった。県内感染者数も軽減減少だった」と返答したという。

■密にはしご、マイクの使いまわし……感染リスクが高すぎる行動

「狭い空間では長時間にわたって閉鎖空間を共有することになるため、感染しやすいといわれています。また長時間におよぶ飲食やはしご酒も、短時間の食事に比べて感染リスクが高いとされています。どちらも厚労省が公式サイトで伝えていることです。

またマイクは口元で使用するため、飛沫が付着する可能性が高い。ウイルスが手に付着し、接触感染を起こす可能性もあります。ですから、結婚式場などでは“使いまわし”を避けるよう取り組んでいます。二階派の秘書たちがしたことは、感染リスクが相当高い行動といえるでしょう」(全国紙記者)

ここ数日、与党関係者らの問題行動が報じられている。「デイリー新潮」によると自民党の松本純国対委員長代理(70)は1月18日、午後6時すぎから午後11時まで3軒をハシゴ。そして「文春オンライン」によると公明党の遠山清彦議員(51)は1月22日の午後11時過ぎ、知人らと銀座の会員制高級クラブを訪れていたと報じられている。

そういった報道が続いたため、27日に菅義偉首相(72)は「夜8時以降の外食・飲食や不要不急の外出をしないように協力をお願いしているなか、このような事態が発生し大変申し訳ない」と陳謝している。

■二階幹事長は「意見交換」を理由に自らを擁護していたが……

そんななか判明した、二階派秘書らのカラオケ会食。ネットでは呆れ交じりに、こんな声が相次いでいる。

《すごい。やってはいけないことしかやってない》
《感染リスク高い行動全部するやつ》
《逆に爆笑した》
《休みなく働く和歌山県職員や保健所職員や知事が気の毒すぎる》

さらに特措法にちなんで《国民に対しては自粛しろとか、懲役刑だとか振り回すくせに、自分たちには甘すぎるのはさすがに許せない》《よくも国民や店舗への罰則などとのたまえるものだ。呆れる》《これでも特措法で国民に罰をとか言える?》と怒りの声も上がっている。

先月、菅首相やみのもんた(76)ら8名で“ステーキ会食”をしていたと判明した二階幹事長。その際、「会食を目的にやっていない」「意見交換を考えてやっている」と自らを擁護していたがーー。今回の二階派秘書らの会食については、どう考えているのだろうか。