ネッククーラーと水冷ベストで体をクールダウン! サンコーのアイディア製品で熱中症を防ぐ

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日本の夏は、気温が35度を超える猛暑日により、熱中症も増えている。

熱中症は、めまいや立ちくらみといった軽度な症状から、頭痛、けいれん、意識障害といった重度な症状まである。最悪、命を失うこともあり、決して軽々しくみてはいけない。

熱中症を予防するには、木陰や冷房の効いた部屋で休み、水分をこまめにとるなど、とにかく体温を下げることが重要だ。

そうした体温を下げる道具として、サンコーの「ネッククーラーmini」や「水冷冷却クールベスト」といった暑さ対策グッズも注目が集まっている。


■首元のヒンヤリ感が持続する「ネッククーラーmini」

「ネッククーラーmini」は、ペルチェ素子の冷却効果で首元を冷やす


「ネッククーラーmini」は、ペルチェ素子を採用し、首に巻きつけて使う冷却クーラーだ。
ペルチェ素子とは、パソコンなどのCPUを冷やすために使われるサーモ・モジュールとも呼ばれる電子パーツ。

ところでペルチェ素子は、どうして冷却できるのだろうか?

異なる2つの金属の接合部に直流電流を流すと、熱の移動が起こる。
これをペルチェ効果という。
ペルチェ効果で、ペルチェ素子の片面は発熱するが、片面は冷却される。
冷却面だけを発熱したモノに接触させると、熱の移動が起こり、冷やすことができる。
ちなみにペルチェ素子に流す直流電流の向きを変えると、冷却面と発熱面とが入れ替わる。


「ネッククーラーmini」の電源を入れると、ペルチェ素子のプレート部分が冷却され、体感的には-13度ほど冷やすことができる。氷などと違い、溶けたりぬるくなったりしないため、炎天下でもヒンヤリ感を継続できる。


実際に「ネッククーラーmini」を体験してみた。
「ネッククーラーmini」を首に装着した後に、オンにすると、すぐに首がヒンヤリと冷たくなった。
冷たいグラスを首元に当てたような感覚に近い。

ネック部分はサイズ調整ができ、首の太さに合わせてピッタリとフィットさせることができる。
コンパクトに折りたためば、カバンの中に入れても邪魔にならないだろう。
電源はUSBバスパワー。モバイルバッテリーなどを接続して利用する。




コンパクトに折りたたむことができ、持ち運び時に邪魔にならない


直販価格は、7,980円 (税込)。
本体サイズは幅120×高さ30×奥行120mm、重さは約135g。


■炎天下での作業も可能だ「水冷冷却クールベスト」

「水冷冷却クールベスト」は、熱中症対策に最適なクーラーベストだ


「水冷冷却クールベスト」は、熱中症対策にも役立つクーラーベスト。
冷水がベストを循環し、体(上半身全体)を冷やすことができる。

「水冷冷却クールベスト」は、背中に着脱式タンクがある。
このタンクに冷たい水を入れ、高性能ポンプを使用してベスト内を循環させているのだ。
さらにタンク内の水を凍らせると冷却効果をアップできるという。
タンクを凍らせる際は、1.5Lの水を入れて凍らせた後、循環させるための水を500mlくらい追加すればよいという。

冷たい状態が継続する時間は約4時間。
タンクの水がぬるくなった場合は、小さい氷を追加することで冷却効果を復活させることもできるそうだ。


新モデルは、タンクが着脱式となり、タンクを凍らせて冷却効果を上げることができる


電源は、専用バッテリーで最大8時間駆動が可能。
丸一日の作業でもバッテリー切れを気にせずに仕事ができる。
また付属の専用バッテリーだけでなく、市販のモバイルバッテリーも使用できる。


専用バッテリーに加え、市販のモバイルバッテリーが使用できるようになった


実際に「水冷冷却クールベスト」を着用してみた。
着用してすぐに体の温度が下がったように感じた。炎天下では、かなりの効果が期待できるだろう。付属のタンクは最大4時間ほど冷たい状態が継続するという。

重さは、およそ3kg(=本体1.2kg+水1.5kg)あるため、着用時には荷物を背負ったように重たく感じる。しかしベルトで体に固定するため、装着しているうちに重さは気にならなくなった。

直販価格は、3万9,800 円(税込)。
本体サイズは、肩幅360×着丈650×身幅420〜620mm。
導入事例としては、外で働く人、空調のない倉庫・工場で働く人、溶鉱炉で働く人の職場での導入があった。溶鉱炉の現場では、45度という過酷な環境で作業しなければならない。意外な利用者としては、サバイバルゲームを楽しんでいる人に人気があるという。


屋外作業やアウトドアで出かける人に最適な冷却グッズ



ITライフハック 関口哲司