かつてスーパーストア「マダムジョイ」を経営していた広電ストアが特別清算
閉店したマダムジョイ5店舗は「マックスバリュ」として順次リニューアルオープン
(株)広電ストア(TDB企業コード:600108412、資本金9600万円、広島県広島市中区東千田町2-9-29、代表清算人脇本和男氏)は、1月11日に広島地裁より特別清算開始命令を受けた。当社は、1960年(昭和35年)3月に設立されたスーパーストア。広島電鉄(株)が100%出資のグループ会社として、食品や衣料品を扱うスーパー「マダムジョイ」5店舗の経営を主体に、移動販売車事業や不動産賃貸なども手がけていた。スーパーではポイントサービスの導入や私鉄系スーパーのプライベート・ブランド「V(バリュープラス)マーク商品」を扱うなどで地域に密着した営業を展開、最盛期は86年3月期には年売上高約171億1700万円を計上していた。
こうしたなか、親会社の経営基盤の安定、収益体質の強化を図るべく、2018年7月23日にイオングループの大手スーパーであるマックスバリュ西日本(株)(広島市南区)にスーパー事業を譲渡する基本協定書を締結し、10月1日に事業を譲渡した。その後、当社は10月31日に開催された株主総会の決議で解散して整理を進めていた。
負債は約70億円の見込みだが、変動する可能性がある。
なお、2018年9月26日に閉店したマダムジョイ5店舗は、同年10月16日以降にマックスバリュ西日本(株)が運営する「マックスバリュ」として順次リニューアルオープンしている。