透明で紫外線を99%遮蔽する農業向けフィルム、期待の用途は?
植物と鉱物由来成分で構成され、使用後は土に混ぜ込んで処分できると見込まれる。植物から酵素を用いてリグニンを抽出する。強酸や強アルカリを使わないため、リグニンの紫外線吸収機能が壊れない。リグニンに粘土を混合すると鉱物の微細結晶片とリグニン高分子が混ざり合い、フィルムとして強度をもった膜ができる。
紫外線遮蔽率は厚さ0・03ミリメートルで99%。面積1平方メートル当たり1日1100グラムの水蒸気を透過させる。引張試験の破断強度は480メガパスカル(メガは100万)で、透明ながら木肌色。リグニンは生分解性、粘土成分は土に戻ると期待される。今後、低コストの酵素処理を開発する。
