スズキがインドでたまごビジネス?
イセ食品は鶏の育成から採卵、配送までの一貫生産技術を持つ。海外では米国のほか、ベトナム、タイなど東南アジアに進出。さらに人口13億人の巨大市場インドにも着目した。同国ビジネスの成功で有名なスズキに参入話を持ちかけ、タッグを組むことになった。
拠点は西部グジャラート州と南東部テランガーナ州に設置する計画。規模は120万羽程度として、現地の電力事情を踏まえ、屋根に太陽光発電システムを併設し、停電時にも電力を確保できるようにする。
生産した卵は、スズキの軽トラックをベースにした保冷車を使い、都市や農村部に配送することを想定。情報通信技術(ICT)を活用した、きめ細かい配車システムを構築する。スズキにとっては手薄だった農村部などに車販売を広げるメリットもある。
また物流管理を徹底するため、問屋を避けて小売りに直接販売する。安心・安全な卵を強調し、高価格帯でのブランディングを徹底するという。
両社の鶏卵事業では、食品、飼料、物流・流通、自動車、エネルギー、ソフトウエアなど多岐の事業が関わる。そこで両社は経済産業省、農林水産省などの協力を得て、「日印フードビジネス協議会」を設立した。関連する事業を進める企業をサポートしていく狙いだ。
協議会は会員拡大を図るとともに鶏卵事業やコールドチェーンなどの各委員会を通じて調査研究を行う。
(文=編集委員・井上雅太郎)
