情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)のアイドル犬・ZIPPEI兄弟が8月9日に死んでいたことがわかった。クーラーが止まった車内に1時間ほど放置されていたため、熱中症になったと報じられている。だが、ZIPPEI兄弟を知る関係者は「報じられていることはウソばっかりです!」と訴える。

「実際は3〜4時間放置されていたんです。この日はカレンダーの撮影と打ち合わせでしたが、1時間ほどで終わりました。しかし飼い主の女性はいつまでも車に戻らず、日テレ関係者や動物プロダクション関係者と話に花を咲かせ笑っていたと聞いています」(ZIPPEI兄弟を知る関係者)

飼い主が車に戻るとそこは悲惨な状況だった。クーラーの切れた車内は異常な暑さ。5匹の犬はすでに死んでいたという。ZIPPEI兄弟の息はあったため、別の車で救急病院へと運ばれたが、それも間に合わなかった。

「この飼い主の本業は歯科衛生士なんです。10匹以上も飼っていたため、抱えきれなくなって職場の人に面倒を見てもらっていたと聞いています。自宅は汚れ、よい飼育環境とは言えなかったようです」(前出・ZIPPEI兄弟を知る関係者)

日本テレビに取材すると、「当社スタッフなどの関係者は現場にはおりませんでした」と主張。そこで本誌は飼い主を直撃した。自宅には100坪以上もある広場があり、犬が遊ぶためだろうか小さなプールまである。悲劇の現場となったワゴン車もあった。しばらくするとヨレヨレのTシャツ姿で痩せ細った飼い主が現れた。

「車を止めたとき、間違いなくエアコンはつけていました。撮影中に車を移動してくれと言われたのでスタッフに車のカギを渡し、少なくとも3回以上は移動してもらったんです。どうして私が車を移動させなかったのか……。悔やんでも悔やみきれません……」

事故以来、食事もノドを通らなくなったという飼い主。涙を流しながら、前出の関係者とは違った説明をする。

「車に戻ったときエアコンが止まっていて錯乱状態で『なんで!?』と叫びました。エアコンはダイヤル式でハンドルの脇。ゲージに入れていたので犬が止めることはできません。いつも寒いくらいつけておくんです。知らない人だと止めてしまうかもしれません。犯人探しをしようとも思いましたし、警察にも相談しました。でも、そんなことをしてもあの子たちは戻って来ません。私がネットで”犬殺し”とバッシングされているのは知っています。これは私の背負った十字架なのです。親が死ぬより悲しいです」