ガンダムに学ぶ「ダメな上司」5つの条件

写真拡大

 1979年から名古屋テレビで放送が始まった「機動戦士ガンダム」は日本全国でブームとなり、今でもたくさんのファンがいます。現在30〜40代の男性でガンダムを知らない人はほとんどいないでしょう。
 このガンダムですが、たかがアニメといって軽く見てはいけません。『ガンダムが教えてくれたこと 一年戦争に学ぶ“勝ち残る組織”のつくり方』(鈴木博毅/著、日本実業出版社/刊)によると、ガンダムの物語には組織論やマネジメント論、人材育成論など、ビジネスシーンで応用可能な数々の示唆が隠れているそうです。
 今回は本書の中から、「ダメな上司を見分ける5つのポイント」を紹介します。

■自分の意見やアイデアに固執する
 たとえ上司であっても、常に正しい意見を持っているとは限りません。
 それなのに、自分の考えどおりに物事を進めないと気が済まないタイプの上司は、時としてチームを失敗に導いてしまいます。
 「ガンダム」の登場人物で言えば、地球方面軍指令だったガルマや、和平を顧みないギレンなどがその種の人物といえます。

■他人の「優れた意見」を受け入れない
 上司には、チームの最終目標をしっかりと把握し、そこまで導いていく役割があります。その目標に対して有効であれば、たとえ部下や新人の意見であっても受け入れ、実践していく度量が必要なのです。
 意見を出した者が誰かによって、却下したり採用したりする上司はチームの舵取りとしては失格。シャアからガンダムに対して共同して戦うことを提案されたにもかかわらず、それを却下したマ・クベの姿を思い出します。

■私的な感情を仕事に持ち込む
 組織やチームの舵取りとしての資質の一つに、部下や同僚の能力を120%発揮させるというものがあります。
 自分のメンツを大事にするあまり、スタッフが能力を発揮する機会を奪ってしまっている上司は多いもの。そう、ジオンのキリシア、マ・クベやコンスコンのように。

■利己的な目標設定をして、暴走する
 チームのモチベーションを最大限まで高める目標を設定するのも上司の役目。
 それは低すぎてもいけませんし、あまりに高すぎてもやる気を殺いでしまいます。
 自分の出世など利己的な理由で無茶な目標を掲げ、スタッフに無理をさせる上司は、結局は組織全体の目標から外れ、組織に不幸をもたらしてしまいます。このような上司には、兄弟で権力争いをして暴走したキシリア、ギレンのような末路が待っているでしょう。

■部下をヒーローにできない
 組織において上司は主役ではありません。あくまで部下の能力を最大限引き出すマネジャーであることを肝に銘じましょう。部下や同僚が自分を超えて活躍するような状況を作り出すことが上司の役割なのです。そうすることで組織全体の目標も達成に近づきます。
 ホワイトベースの艦長であるブライトは、艦内で自分自身が目立つための行動をしたことがありません。このような姿こそ上司が目標とすべきなのです。
 
 リアルタイムでガンダムに触れた方々の中には現在管理職として活躍されている方も多いと思います。
 もし組織マネジメントや部下のまとめ方などで悩んだら、少年時代に夢中になった「ガンダム」に立ち戻ってみると、新たな発見があるのかもしれません。
(新刊JP編集部/山田洋介)


【関連記事】 元記事はこちら
「こんな学生はいらない!」採用担当者の本音
バカな上司とケンカする時の心得
イマイチ仕事ができない人に共通する習慣
こんな人は要注意!転職先で使い捨てされてしまう人とは?

【新刊JP注目コンテンツ】
実際にやってみよう!自己分析『「2つの名刺」を持ちましょう』特集ページ
書店員さんがオススメする3冊の本!