福岡市博物館で開催されている「生誕250周年 大北斎展」では、葛飾北斎が荒れ狂う海の様子を描いた「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が見られる!/「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」/葛飾北斎美術館(津和野)蔵

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いよいよ3月17日から、福岡県・福岡市内の2大博物館&美術館で浮世絵展が同時スタート! 葛飾北斎の名画が展示された“大北斎展”と、歌川広重など日本が誇る人気絵師の作品を集めた“浮世絵コレクション展”が、一挙に公開される貴重な展覧会だ。

【写真】花魁もこんなに艶やかに

■巨匠の名画300点が大集合!「生誕250周年 大北斎展」(福岡市博物館/福岡県・福岡市)3月17日(木)〜5月22日(日)

同展で公開されるのは、世界に誇る天才絵師・葛飾北斎の一大コレクション。連作錦絵の中でも特に有名な、荒れ狂う海の様子を描いた1枚「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」や、花魁・町屋の娘などを艶美に描いた「婦女風俗画」などの肉筆画、さらに18m×12mの巨大な「達磨(だるま)図(復元)」など、代表的な作品約300点が展示される。寝食を忘れて絵を描き続けるほど驚異的な集中力を持っていたと言われる北斎。30回も名前を変え、90回も引っ越したと言われているその奇想天外な生涯を、この“大北斎展”でのぞき見してみては?

■世界有数のコレクション約200点を初公開!「ハンブルク浮世絵コレクション展」(福岡市美術館/福岡県・福岡市)3月17日(木)〜5月8日(日)

今回、同美術館では、ドイツ・ハンブルク美術工芸博物館所蔵の5000点を超える浮世絵の中から、ほとんどが日本初公開となる約200展を展示。ここでは、歌麿・写楽・広重という人気絵師たちの作品が一堂にそろうのがポイントだ。「美人画」の本家・喜多川歌麿が“心中もの”を描いた作品「流行模様哥麿形 お染 久松」や、「役者絵」でお馴染みの、謎の天才絵師・東洲斎写楽が自然な雰囲気で役者を描いた「松本米三郎のけはい坂の少将実はしのぶ」などが見られるので、多くの絵師を一気に知るチャンスなのだ。

ちなみに、両展の“同時期開催”には、うれしい特典も。両展が鑑賞できるセット券の販売や、両館を結ぶシャトルバスの運行など、2つとも回りたい人には便利なプランも用意されており、アート好き、和物好きはもちろん、春は新しいことにチャレンジしたい、と考えている人にオススメだ。迫力満点の“浮世絵鑑賞”をしてみては? 【詳細は福岡ウォーカー3月号に掲載】

「生誕250周年 大北斎展」福岡市博物館/TEL 092・711・5513

「ハンブルク浮世絵コレクション展」福岡市美術館/TEL 092・714・6051

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