山本太郎前代表、山本譲司新代表

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「私の前では太郎氏のことを『立つ鳥跡を濁しまくりだよ』と非難していたばかりか、『自分が新代表になったら新党を作って分党するつもり』と話していました。彼は自分だけ助かろうとしている“ユダ”ですよ」。こう爆弾告発をするのは、7月に離党したれいわ新選組の元地方議員である。山本太郎前代表の“継承者”として新代表に選出された山本譲司新代表は、山本太郎氏が築いたれいわを“清算”するつもりで動いているというのだ。(前後編の前編)

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【写真】〈ごめんね。〉〈あなたに感謝。〉“お前は何様だ!”と党関係者をブチギレさせた山本太郎の「別れの手紙」

「太郎路線の継承」を訴えて新代表に選出

 7月31日、れいわ新選組による山本太郎代表の辞任表明に伴う代表選挙の投開票が行われ、山本譲司幹事長が選出された。今回の選挙では国会議員票と役員票が全投票数の半数のウェイトを占めていたが、22票中15.59票を獲得という、一般党員からも圧倒的な支持を受けての圧勝だった。

山本太郎前代表、山本譲司新代表

 譲司氏が2週間の選挙戦を通して訴え続けたのは、「太郎路線の継承」だった。

「山本太郎さんが蒔いた種に多くの皆さんが水、肥料をやることでれいわ新選組は大きく花を咲かせました。私には太郎さんの代わりはとても務まらないです」(出馬会見での表明)

 全国各地で開いた演説でも、太郎氏の名セリフとして知られる「誰一人取り残さない社会」「何度でもやり直せる社会」「生きているだけで価値がある社会」といった言葉を連呼し続けた。

「今もれいわをギリギリのところで支えている岩盤支持層は、何があってもれいわを支持する、いわば山本太郎の絶対的信者。改革という言葉を聞くだけで『反党的』と拒否反応を示します。大石晃子氏の暴走や秘書給与詐取疑惑や149キロスピード違反などのスキャンダルが続いても、幹事長だった譲司氏は沈黙を貫いてきましたが、むしろそうした“我関せず”の無責任な姿勢が『ピンチの時も太郎さん大石さんを守ってきてくれた』と高評価を受けてきたのです。熱烈なれいわ支持者は、譲司氏ならば“山本太郎スピリッツを継承してくれるはず”と大きな期待を寄せています」(地方議員)

「時が来るのを待ってくれ」

 そんな新党首の“ウラの顔”を明かすのは、7月14日に離党した堀切稔仁渋谷区議である。今年2月の衆院選大敗から、執行部と対峙してきた改革派地方議員の中心メンバーとして活動してきた人物だ。堀切氏は譲司氏を「改革派に対しても裏でいい顔を見せながら、自分だけ生き残ることを考えていた卑怯者。“ユダ”です」と辛辣に批判するのである。

 堀切氏は、今年2月末頃から譲司氏と密に連絡を取り合ってきたと打ち明ける。

「譲司さんとは彼が2024年に参院選に立候補した時からお付き合いがあったので、このままでは党が持たないので動いて欲しい、と私の方から連絡を取りました。譲司さんは過激路線を強める大石体制に不満を持つ私たちに理解を示し、『時が来るのを待ってくれ』と言い続けました。譲司さんは民主党議員だった25年前、自分が秘書給与詐取で逮捕された経験を持っているからこそ、週刊新潮が報じた秘書枠上納疑惑が深刻な問題であることに気づいていた。当局はいずれ動くと見ていて、『党の問題は他の国会議員たちと共有している。太郎さんが逮捕された時は自分が国会議員を取りまとめて動くから、堀切さんはそれまで地方議員たちを抑えて待っていてほしい』と、気を持たせるようなことをずっと語ってきたのです」(堀切氏、以下同)

改革派の勢いが削がれるや否や距離を置き始めた

 しかし、「結局、何もしなかった」と堀切氏は続ける。

「譲司さんだけではありません。れいわの国会議員全員がです。スキャンダルが繰り返し報道されみるみる党勢が衰退していく中でも、絶大な権力者だった太郎氏に誰も逆らえず、太郎氏がいよいよ窮して代表職を投げ出すまで指をくわえて待っていた。いくら地方議員たちが束になって頑張ろうとも国会議員が動かない限り国政政党を改革することは不可能です。地方議員たちだって、多くがれいわの看板に頼って当選したばかりの新人議員ばかり。改革の意思を持っていたとしても、岩盤支持層からの支持を失いかねない『太郎批判』までは口に出せない人も多く、一枚岩になれなかった。そんな状況が1カ月、2カ月と続くうちに、党の行末を案じた仲間たちは次々と離党していきました」

 すると、譲司氏は堀切氏と連絡をしたがらなくなったという。

「我々に勢いがあった頃はいつでも加勢してくれるような姿勢を見せかけながら、勢いが削がれるや距離を置き始めたわけです」

 そんな状況に絶望した堀切氏も、太郎氏が政界引退を発表した直後、とうとう離党を決意。7月14日、最後の挨拶として離党届を持って議員会館の譲司氏を訪ねた。すると、

「もう私を引き止めるようなことは強く言わず、『他にもう候補になる人いないでしょ』と自分が新代表になる前提で新構想について問わず語りに打ち明け始めたのです。告示日の3日前で、まだ名乗りもあげてもいない段階なのにです。国会議員票、役員票はすでに固めているような言い方をしていて、『大島九州男さんには国対を頼もうと思っている』『高井崇志さんの記者会見の仕切りはよくなかったので、今後は自分で仕切るつもり』など」

 そして、「太郎路線の継承者」として譲司氏に期待を寄せる支持者たちからすれば裏切りとも取れる「分党構想」を打ち明け出したというのである。

 後編【「今の党を国鉄清算事業団みたいにして新党を作る」「旧立憲とも接触中」元れいわ地方議員が山本譲司新代表の「分党計画」を暴露「奥田さんも最後は泣きながらついてくるよ」】では、譲司氏が語った「新構想」の全容や、党の行方を左右する「キーマン」と目されている参院議員の動向について報じている。

デイリー新潮編集部