スポニチ

写真拡大

 ◇パ・リーグ ロッテ5ー3西武(2026年8月4日 ZOZOマリン)

 ロッテの益田直也投手(36)が4日、本拠地ZOZOマリンスタジアムでの西武戦で、NPB史上5人目となる通算250セーブを達成した。2点リードの9回に登板し3者凡退に抑えて今季2セーブ目を挙げ、名球会入りの条件に到達。プロ1年目の12年からロッテ一筋、救援一筋で金字塔を打ち立てた。平成生まれの投手が名球会入りの条件に達するのは初めて。ロッテの選手では18年の福浦和也以来で、投手では小山正明、村田兆治に次いで3人目となった。

 球場に響き渡る「益田コール」に後押しされて背番号52は、その瞬間を迎えた。渡部を投ゴロ、外崎を左飛に続き、150キロの直球で代打・岸を右飛に打ち取り、通算250セーブを達成。捕手の佐藤と抱き合い、ナインから祝福される右腕の目は涙で潤んでいた。

 「本当にホッとしたというのが一番で。いろんな走馬灯出てきたんですけど、泣いたらアカンなと思って必死にこらえました」

 市和歌山商時代は無名の野手で、関西国際大から11年ドラフト4位で入団。同期で最も低い順位だったが、1年目から72試合に投げた。その後も大きな故障で離脱することなく、昨年までの14年間で11年も50試合以上に登板。通算795試合登板は歴代9位だ。

 2年目にクローザーを任されて最多セーブに輝いたが、翌14年には西野に守護神の座を譲った。再びその座に返り咲いたのは16年シーズン途中。22年には長引く不振から守護神としての固定起用を外された。250セーブまで残り7で迎えた昨年は大不振。3セーブを挙げた後に足踏みが続き、8月には上半身のコンディション不良で離脱。わずか5セーブに終わった。

 昨秋就任したサブロー監督から「一から頑張ってクローザーを勝ち取れ」と指令を受けた益田は、若手主体の秋季キャンプに参加。「筋肉が付き過ぎるのが嫌なので」と行ってこなかったウエートトレも取り入れ、フォームも左手の使い方や重心を見直すなど試行錯誤した。成果は表れ、この日の直球は全て150キロ以上だった。

 今季の9回を任されたのは7年目の横山。益田は点差のある場面などでの起用が続いたが「若い投手が“あんなところで投げさせないでください”と言うようなところでも、益田は文句言わずに投げてくれた」と指揮官の信頼を取り戻し、7月10日のオリックス戦で今季初めてセーブ機会で登板し、249セーブ目をマークした。

 この日は試合前に指揮官からセーブ機会での起用を告げられた。「ホームでそういう機会を頂けることは本当にうれしかった。でも失敗するとチームに迷惑をかけるので、何とか抑えようと思いソワソワしました」。本拠の大声援を力に変え、3者凡退で金字塔を打ち立てた。「若い選手もたくさんいるので、困った時に助けられるように。いいところで抑えられるようにこれからも頑張っていきたい」とこれまでと同じように視線を上げた。(大内 辰祐)

 ◇益田 直也(ますだ・なおや)1989年(平元)10月25日生まれ、和歌山県出身の36歳。市和歌山商(現市和歌山)から関西国際大に進み、投手転向。11年ドラフト4位でロッテ入団。1年目の12年にプロ野球新人記録を更新する72試合に登板し、41ホールドを挙げて新人王。13、21年に最多セーブに輝いた。1メートル79、80キロ。右投げ右打ち。