「デジタル改革を掲げる政党が…」チームみらい・高山聡史幹事長(39)の「台風でも対面要求」に、霞が関の官僚は失望した
「総理に伺います。危機対応と成長戦略をどう両立させていくのか」
6月4日の衆院予算委員会で、高市早苗首相にそんな質問をぶつけていたのは、「チームみらい」の高山聡史幹事長(39)。だが、“国会の花形”と呼ばれる舞台の裏では……。

高山氏は党の選挙対策本部長も兼務
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安野貴博党首を支える“右腕”
衆院選(2月8日投開票)で11議席を獲得したみらい。参院議員の安野貴博党首(35)とともに党を設立したのが、高山氏だ。
「灘高校卒で、慶應大院を修了。ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)から複数社を経て政治家に転身しました。衆院選では比例東京ブロックに単独出馬し、初当選。BCGの新卒同期である安野氏の政治活動を24年の都知事選から支えてきた『右腕』でもあります」(政治部記者)
2月25日には代表質問に登壇。AIがもたらす労働市場への影響などについて首相に質したほか、同党の政策を声高らかにアピールする場面もあった。
「チームみらいは、テクノロジーで政治・行政をアップデートしていきます」
実際、同党ではテクノロジーを用いた取り組みを進めている。その最たる例が「みらいまる見え政治資金」だ。毎年秋に総務省などから公開される政治資金収支報告書を独自に可視化するツールで、安野氏は他党にも導入を呼びかけているが、
「衆院選後、所帯が大きくなり、事務作業を行うマンパワーが足りていない。理想的な運用とは程遠い状況です」(みらい関係者)
それだけではない。「テクノロジーで政治・行政をアップデートする」政党とは思えない情報が週刊文春に飛び込んできた。経済官庁の官僚が明かす。
台風直撃も対面レクを要求…官僚からは嘆きの声
「台風6号が関東を直撃していた6月3日午前。予定していたレクを『事務所でやりたい』と高山幹事長が要求してきたのです」
台風が直撃した3日の午前中は豪雨。都内でも品川区で大雨危険警報が発表され、運転を見合わせる公共交通機関もあったほどだ。当然、永田町・霞が関にも影響は及んでいた。
「台風直撃を見越し、2日には役所でも不要不急の外出を控える在宅勤務が呼びかけられていました。そうした動きを踏まえ、自民党でも3日朝から予定していた部会が一部、中止となっています」(自民党関係者)
アナログな自民党でさえ関係者に配慮する状況。ところが、高山氏は違った。
「内容は翌4日の予算委での質問に関することだったため、日程的に再調整はできない。そこでオンラインでの開催も調整を試みたのですが、事務所からの回答は『対面での実施』でした」(前出・官僚)
交通機関の乱れに備え、庁舎での宿泊を余儀なくされた官僚もいたという。
「レクが終わっても、高山氏から労いの言葉はなかったそうです。『閣僚のリモート答弁』や『委員会のオンライン出席』など、国会デジタル改革を政策に掲げる政党の姿がこれなのかと、失望した気持ちになりました」(同前)
高山氏を電話で直撃すると…
果たして台風の中、高山氏はなぜ「対面レク」を要求したのだろうか。6月7日、電話で直撃した。
――台風が襲う中、事務所での対面レクを要求?
「あの、経緯も含めて別途お答えさせて頂きたいと」
――レクは基本、対面で?
「内容によってオンラインや電話でやらせて頂くこともありますし、対面もあります。個別の相談でっていうことだと思います」
――3日はなぜ対面?
「そこは、確認のうえ回答させて頂きます」
改めて高山事務所に見解を尋ねたところ、「各省庁に在宅勤務に切り替える指示があったことは承知しておりませんでした」などとし、主にこう回答した。
「当日の天候を見ながら、明示的にオンライン開催の可否を事前に相談するほうが望ましい対応であったと考えます」
デジタル化の二枚舌がバレたのだった。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2026年6月18日号)
