「あなたは『習慣』の力で先に行けるし、逆にダメになることもある。」と題した動画で、脳科学者・茂木健一郎が習慣が持つ二面性について持論を展開した。動画冒頭で茂木氏は「毎日同じことを淡々とやるという習慣の力っていうのがある」と強調。勉強や運動も、「やる気スイッチはいらない」と明言し、「やる気があるからやるわけじゃない。淡々とやればいいわけで、そこに理由はいらない」と断言した。

この“やる気不要論”について茂木氏は、「やる気がないというのは、やらないことの言い訳につきなくて」「とにかく習慣化してやるっていうのは大事」と、まずは行動を日常化する重要性を説いた。一方で、「習慣が邪魔になることもある」と指摘。自分のルーティンを疑わないことで、「自分が変わるチャンスを失っているってことがあって」と、習慣に囚われる危うさにも言及した。

特に注目されるのは、「好きなことや“推し”の文化」が習慣化すると、それだけに満足して成長が止まりかねない点。「私はこのグループを推します、みたいなことを言っていて、それで自分がそこで成長が止まっちゃうっていうことは、実際にある」と、日常や趣味にも成長を妨げるリスクが潜むと語った。

また、茂木氏は「日本の場合、その習慣が伝統になりがちな国」とし、「習慣が力になってる側面と同時に、習慣ゆえに成長できないでいる側面。これを我々ね、もうちょっと注目した方がいい」と日本社会の課題にも目を向けた。

動画の締めくくりで茂木氏は、「習慣には力もあるし、危険性もある」と両面に触れ、「自分の世界観や価値観が習慣になったとき、かえって自分の成長を妨げる足枷になっちゃうってこともあるんだよね」とまとめた。

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