動画「強くなるためには、やわらかくなれ」で、脳科学者の茂木健一郎氏が、自分自身の考えや意見に疑いを持たない人について語った。茂木氏は「いろんな方を拝見していて、一つもったいないなというか、残念だなと思うケースがあって、それは自分の考えていることとか、意見に疑いを持たない方」と指摘。そうした人々は、自分の主張に自信を持っている一方、しだいに周囲から距離を置かれ、「あの人はそういう人だから」と見られてしまう傾向があると語った。

さらに茂木氏は、自分の考えに対してメタ認知を持てない理由として、「根本的には、自信のなさというか弱さが根底にある」と分析。自信がない人ほど、自分を守るために“固い殻”に閉じこもってしまうと説明した。その結果、「固い殻だとますます、英語で言うとブリトル、壊れやすい、脆くなっちゃうんだよね」と表現し、傷つきやすい状態になる危険も示唆した。

また、個人の問題が集団化するとカルトに発展しかねない点も指摘。「自分たちの言っていることは正しいんだとか、自分たちのリーダーの言っていることは正しいんだってなっていってしまう」と、批判的思考を失った集団の危うさを強調。「僕はやっぱり、柔らかさを持つことが一番大事なのかなと思うんですよね、人は」とし、「自分の言っていることに対していつも疑いを持つ」「人の意見を聞く柔らかさでしょ」と“柔らかさ”の重要性を説いた。

動画の締めくくりで茂木氏は、「硬くなってしまっている方を見ると、残念だなって思うことが多いですね」と語り、人としての成長には自身の意見に固執せず、変化や他者の意見を受け入れる“柔らかさ”が不可欠だと訴えかけた。

チャンネル情報

一人ひとりの「個性」が活かせて、「自由」で、「創造的」な生き方ができるように、応援するような発信をしていきたいと思います。複雑な現代を生きるための、科学、社会、本、音楽、映画、文化、芸術、人間、コメディを扱う総合的な脳の教養のチャンネルです。人間の脳のこと、人工知能のこと、創造性のこと、個性のことなどを考えます。