「お笑い、森羅万象インタビューシリーズ。今回のゲストは、丹下健三が設計した、『香川県立体育館』さん。」としてYouTubeに登場したのは、脳科学者の茂木健一郎さん。独特のインタビュー企画で、今まさに香川県による解体方針が議論を呼んでいる香川県立体育館を擬人化し、体育館“本人”として熱い思いを語った。

茂木さんは築50年以上、丹下健三氏による兜のような独特の外観を持つ同館について、「まるで兜のような非常にユニークな外観」「丹下建築としても貴重」とし、その価値を改めて指摘。にもかかわらず、「香川県が解体する方針を出して、いろいろ問題になってる」と現状を説明した。

解体の理由として耐震補強などの難しさを県が挙げている一方、「その解体に10億円かかる。そのお金で壊すくらいなら活用できる方法を県が考えるべき」との声を紹介。建築家や民間団体が出した活用案を県が取り上げない現状について、「解体に10億円かかるのを、それを無料でむしろ生かせて、しかもこれひょっとしたら世界遺産にもなり得る」と指摘。「もったいなくないですか?」と疑問を投げかけた。

番組内では、日本が歴史的建造物や文化遺産の保存に消極的な点にも話が及び、「日本はもともと古いものを大切にして受け継いでいく知恵が足りない」と嘆き、「更地OKみたいな、そういうところがある」と社会全体の課題として挙げた。

そして、「考えてみてください。今の日本、少子化で土地はこれからどんどん余っていく。かけがえのない人類の文化遺産を残す視点が必要」と熱く語ったうえで、「これは人類全体の短期建造ですよ」「丹下健三はレジェンド。ル・コルビジェと同じような立ち位置」など、世界的な価値にも踏み込んだ。香川県に将来、「世界遺産」ができる大切な種であると訴えた。

最後に茂木さんは「香川県知事、そして県の教育委員会の方々、文化伝統を受け継ぎ、後世に伝えてほしい」「皆さん、署名をなさってください」と呼びかけ、「5年後、10年後も私が元気にこの声を届けることができることを祈っています」と、香川県立体育館の声で締めくくった。香川県立体育館の“存続”への強い思いが伝わる、擬人化インタビューとなった。

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