国産「AIヒューマノイド」を東大発ベンチャーのハイランダーズが発表 プロトタイプは2025年Q4にリリース

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東京大学発スタートアップの株式会社Highlanders(ハイランダーズ)は、2025年6月30日、独自開発のヒューマノイドロボット『HL Human(エイチエル ヒューマン)』のプロトタイプを初公開した。「HL Human」は、19自由度の人型ボディと高出力アクチュエータを備えたAI搭載ロボット。2025年9月より「ベータ提供プログラム」を開始。初期プロトタイプは、2025年4Qよりパートナー企業向けの「HL Human Early Access Program」として提供を開始。量産機の発売は2026年内を予定。

製造現場、物流倉庫、インフラ点検、災害支援など、人間の代替が困難だった現場業務を自律的に遂行できることを目指す。今後、ヒューマノイドで重要となる手先(ハンド)部分は5指ハンドへの換装も予定している。AIを活用した自然言語インタフェースにより、現場での判断と実行を一気通貫で行う。

なお、Highlandersは2025年5月にAI搭載四足歩行ロボット『HLQ Pro』を発表したばかり(関連記事「東大発ベンチャーがAI搭載四足歩行ロボット『HLQ Pro』β版の提供を開始」)。
●HL Humanの特徴
1.人間に近い器用さを再現する双腕機構:
両腕に各4自由度、脚・胴体を含む計19自由度により、ねじ締めや部品組立といった精密作業にも対応する。オプションの5指ハンドでは、最大3kgの物体を把持できる。

2.人と協働するための安全設計:
衝突検知機能と自動制動を備え、3DステレオカメラとLiDARによる周囲マッピングで、時速3kmの自律移動とバランス保持を実現。人との距離に応じた減速動作で安全性も確保する。
3.生成AIによる自然な対話インターフェース:
自然言語処理に対応し、「棚の3段目から箱を取ってパレットに載せて」など、複雑な指示を理解・実行可能。VLAとの統合で、対話型インタフェースを実現する。
4.高い拡張性を持つモジュラーデザイン:
48V給電バスにより、吸着ハンド、RGB-Dカメラ、照明などの外部モジュールを簡単に接続可能。SDK/APIも提供予定で、開発者による機能追加やアプリ連携が可能。
同社は「私たちは、『労働をロボットで一掃する』という挑戦的なビジョンを掲げています。HL Humanは、そのビジョンの下で誕生した製品であり、危険で過酷な現場における人間の負担を取り除くことを目指しています。今回のプロトタイプ公開後、パートナー企業の皆様と共に実証を重ね、本格的な社会実装に向け技術をさらに洗練させていく所存です。」とコメントしている。
●ベータプログラムは2025年9月より
HL Humanは、2025年9月より「ベータ提供プログラム」を開始予定。実際の現場環境での試用を通じて、消防・災害対応、危険エリア点検、インフラ維持管理などへの導入を想定している。参加企業には同社の技術者による導入支援・フィードバック対応を行い、機能改善につなげていく。プログラムへの事前応募も6/30より公式サイトで受付開始した。枠には限りがあり、応募多数の場合は利用目的等を考慮のうえ、提供時期を調整する場合があるという。
また、Highlandersでは現在、ヒューマノイドや四足歩行ロボットで世界に挑む社員等を採用中。

会社概要 :
会社名: 株式会社Highlanders(Highlanders, Inc.) 設立: 2023年5月 代表者: 代表取締役 上原 昇馬 資本金: 100万円 所在地: 東京都豊島区南大塚2-11-10 ミモザビル3階 開発拠点: 東所沢工場(埼玉県所沢市) 従業員数: 23名(業務委託含む) 事業内容: ヒューマノイド/四脚ロボットの開発、ロボット用シミュレータ提供 ほか 公式サイト: https://www.highlanders.co.jp
【敬称略】