川崎重工の無人ヘリコプター「K-RACER」で送電鉄塔向けの資材を自動運転で空輸 かんでんと朝日航洋の3社で合意
まずは、物資輸送サービスの実証実験を実施した上で、事業化における技術課題等の検討を行っていく考え。

川崎重工が開発する無人ヘリコプター「K-RACER」。最大200kgの物資を運搬することができる
●約24万基の送電鉄塔にメンテ資材を運ぶ
発電所で生み出された電力は、送電網を通じて各地の変電所に届けられ、その後、家庭や企業に配電される。国内に張り巡らされる送電網を構成する送電鉄塔は、現在約24万基が設置されている。
安定した送電を行うためには、定期的な送電鉄塔の建替、設備更新、保守等の作業が不可欠であり、山間地にある送電鉄塔の場合、これらの作業をおこなうための「資機材の輸送」は、有人ヘリコプター、モノレール、索道、人肩運搬等で担われている。

有人ヘリコプターを使った物資輸送の様子 写真提供:朝日航洋株式会社しかし、加速する少子高齢化に伴う労働人口の減少により、今後、新たな輸送手段の拡充が必要とされている。この課題の解決に向け、1回あたり最大200kgの物資を運搬することが可能な「K-RACER」を活用し、このサービスの事業化を目指した検討を3社で協力して行っていくことになった。川崎重工は、このサービスの対象となる「送電鉄塔向け市場」だけで数十機の規模、この市場全体では数百機の機体需要を見込んでいる。

「K-RACER」による物資輸送(イメージ)写真提供:朝日航洋株式会社
●各社の役割と事業概要
・かんでんエンジニアリング:架空送電線、地中送電線の建設、保守、点検工事 等・朝日航洋:ヘリコプターによる送電線建設工事等における物資輸送 等・川崎重工:「K-RACER」の機体開発・製造・事業開発 等
【「K-RACER」の主な仕様】:
-メイン・ローター直径: 7m-最大搭載量: 200 kg-駆動方式: レシプロ・エンジン-燃料: ハイオクガソリン-航続距離: 100km 以上-連続運用可能時間: 1 時間以上
