奮闘する水谷隼

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 「卓球・全日本選手権」(16日、丸善インテックアリーナ)

 男子シングルスで前回、史上最多10度目の優勝を果たし“卒業”を宣言した水谷隼(30)=木下グループ=が、今大会唯一エントリーしている男子ダブルス(パートナーは大島祐哉)に登場。初陣となった4回戦で中学生ペアを3−1で下し、こちらも史上最多となる通算8度目の制覇に向けて好発進した。

 水谷は東京五輪の団体戦とともに、混合ダブルスの代表を決めている。この日はその混合ダブルスの決勝が行われ、森薗政崇(BOBSON)、伊藤美誠(スターツ)組が3連覇を達成。五輪本番で伊藤とペアを組む水谷も会場で生観戦していたが、「(伊藤のパートナーは)森薗の方がいいとか言われたらショックですけど…」と冗談めかしながら笑った。

 ただ、本意はこうだ。「客観的に、どうやったら美誠の良さを引き出せるかなという風に(考えながら)見ていました」。

 伊藤とは同郷の静岡県磐田市出身で旧知の仲。昨年12月のワールドツアー・グランドファイナル決勝で世界王者の中国ペアと大接戦を演じるなどポテンシャルの高さをうかがわせており、水谷自身も「(相性は)非常にいい。金メダルの可能性はかなりあると思ってます」と自信をのぞかせる。

 昨年はシングルスの代表争いもあり、自身が腰を痛めた影響でペアとしての練習は積めず、ダブルス名人の伊藤に引っ張られたというが、「昨年よりはいいプレーができると思う。(五輪まで)僕はミックスに専念したい」と水谷。混合ダブルスの練習に割く時間を増やす考えを示し、「昨年は僕がなかなかできなくて迷惑をかけたので、今年は彼女をビックリさせるくらい練習して引っ張っていければいい」と、集大成の東京五輪に向けて意欲を燃やした。