2年ぶりの熊本の大会でプレーオフの末見事優勝を飾った西山(撮影:村上航)

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 「KKT杯バンテリンレディス」でアウェーの状況の中、見事プレーオフで上田桃子を破り去りツアー2勝目を獲得した西山ゆかり。飛距離と方向性を武器に勝利をもぎ取った彼女のクラブセッティングの秘密についてブリヂストンスポーツに聞いてみた。
「熊本と、ともに-。」様々な思いが交錯したバンテリンをライブフォトで振りかえる
「西山プロはトップまでゆっくり上げて下半身から切り返したいタイプ。深いタメを作ってヘッドを走らせてドローを打っていきます。使用するドライバーシャフトの『ツアーAD MT』は手元も先端も軟らかいダブルキック的に動くモデルなので、ゆったり振りながらトップで間を取って、ヘッドを走らせる彼女のスイングにピッタリです。また使用ヘッドのプロトタイプは重心深度が深く重心角も大きいタイプなので、シャフトで球を上げつつ、ヘッドで低スピン弾道となりラクに球をつかまえてラインが出せる組み合わせなのです」(ブリヂストンスポーツ・レップ中原氏)
 中原氏曰く、彼女の勝因は正確無比なアイアンショットにもあるという。元々師匠・芹澤信雄も絶賛するショット力を支えるのは、使い慣れた「ツアーステージ VIQ FORGED」ヘッド。やや低重心ヘッド&やや幅広ソールなので、様々なコンディションでもやさしく打てるメリットがある。「使用シャフトは、先がしなる『NS PRO 850GH』で硬度もRなので、彼女のヘッドスピードにしては軽くて軟らかい。1W同様に無理なくヘッドを走らせられる組み合わせですね」(中原氏)。
 ボールは「TOUR B330X」を使用。ツアー系ボールでもより飛距離を重視したタイプだ。アプローチでもスピン性能は高いが、より飛距離を重視したタイプ。西山も打感はややしっかり目で打てるため気に入っている様子という。より飛距離を重視するボールは、クラブとの相性も良い。クラブではやさしく飛ばせる組み合わせを利用して、ボールで飛距離を求める。その選択が彼女のツアー2勝目を支えたともいえるだろう。
【西山ゆかりのクラブセッティング(WITB=Whats in the Bag)】
1W:ブリヂストンゴルフ プロトタイプ (9.5°、シャフト:ツアーAD MT-5/S/45インチ)
3W:キャロウェイゴルフ X2HOT フェアウェイウッド
5W:ブリヂストンゴルフ TOUR B XD-F 18°
3UT:ブリヂストンゴルフ PHYZ3(19°、UT65・S)
4UT:ブリヂストンゴルフ PHYZ3(22°、UT65・S)
5I〜PW:ブリヂストンゴルフ ツアーステージ VIQ FORGED(NS PRO 850GH・R)
AW:ブリヂストンゴルフ FORGED 無限(51°、NS PRO 950GH・R)
SW:ブリヂストンゴルフ FORGED 無限(57°、NS PRO 950GH・R)
PT:オデッセイ VERSA #9
BALL:ブリヂストンゴルフ TOUR B330X
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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