台湾・高雄発の交通系ICカード、発行枚数1100万枚  イージーカードを猛追

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(台北 6日 中央社)南部を中心に普及している交通系ICカード「iPASS」(一カー通)の総発行枚数が今年末までの目標としていた1100万枚を突破したことが分かった。今後も他企業などと協力して利便性をアピールし、利用促進を図るとしている。(カー=上の下にト)

2008年に運用が開始されたiPASS。2002年から台北を中心に利用が始まった「イージーカード」(悠遊カー)の後塵を拝したものの、昨年9月には台北メトロの乗車が可能となり、同年末までの発行枚数は805万枚に達していた。

ただ、イージーカードの発行枚数は今年11月下旬の時点で6400万枚。iPASSがどこまで差を詰められるかに注目が集まる。今月6日から行われているアジア・スチール・フォーラムでは参加者に識別証としてiPASSを配布した。実際に利用してもらうことで便利さを実感してもらう考えだ。

発行元は電車やバスの乗車券、電子マネー、見本市や展示会の入場券以外に宿泊施設のカードキー、コンサートの電子チケットとしても利用できるとして、さらなる利用拡大を目指す方針を掲げている。

(蔡怡杼/編集:齊藤啓介)