2015年、日本を訪れた中国人旅行客が温水洗浄便座を爆買いしたのは記憶に新しい。それだけ日本メーカーの洗浄便座の質が高く、中国人消費者から高く評価されていたことを示す事例と言える。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 2015年、日本を訪れた中国人旅行客が温水洗浄便座を爆買いしたのは記憶に新しい。それだけ日本メーカーの洗浄便座の質が高く、中国人消費者から高く評価されていたことを示す事例と言える。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、中国人旅行客がこぞって買い求めた日本メーカーの温水洗浄便座を「ついに体験した!」と主張する中国人の手記を掲載している。

 記事は、日本の洗浄便座に関する噂(うわさ)は「20年以上前から耳にしていた」と紹介。手記を綴った中国人の母親の友人が日本の空港で一度だけ洗浄便座を使ったことがあるとし、当時から日本の洗浄便座について知識として「その存在は知っていた」と紹介した。

 続けて、筆者がこのほど親戚の家を訪ねてみると、その家には日本メーカーの温水洗浄便座が設置されていたと伝え、「中国で洗浄便座ブームが起きたため、日本を旅行で訪れた友人に頼んで買ってきてもらったらしい」と紹介。親戚の中国人は実際に洗浄便座を使ってみた感想として「最高だ」と述べていることを伝え、「毎日身体を洗うことのできない高齢者にとっては臀部を清潔に保てるうえ、冬はとっても快適らしい」と、非常に公表であることを紹介した。

 さらに、せっかくだからと筆者も温水洗浄便座を体験してみたところ、その使い心地は「確かに最高だった」という。用を足して、洗浄して、乾燥させるという一連の流れを「楽しんだ」と振り返りつつ、「豊かになりつつある中国人が日本で温水洗浄便座を買い求めた理由が分かった」と満足気だ。ただ1つ分からなかったというのは「20年以上も前に耳にしていた温水洗浄便座が今になって流行し、世界に広まっていないことだ」と論じている。

 確かに温水洗浄便座はまだ世界的に普及しているとは言い難い状況だ。特に欧米では文化の違いから普及しにくいと言われているが、一度使用してみればその快適さを理解できるはずだ。近年、日本を訪れる外国人旅行客が増えているが、日本で温水洗浄便座を体験する機会は多いはずで、メーカーにとっては国外での販売につなげるチャンスだと言える。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)