28日のチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝ファーストレグについて、バルセロナはサン・シーロのピッチが最悪だったとし、UEFAのマッチオフィシャルに対して報告書に記載するよう要請した。クラブが明らかにしている。

バルセロナのペップ・グアルディオラ監督は、サン・シーロのピッチについて、「とても危険だった。何かする必要がある。我々はすべてに適応し、プレーする。だが、これはショーとして問題だ。こういうコンディションのピッチは難しい」と不満を表していた。

DFダニエウ・アウベスも「ピッチがショーのためにならなかった。バルセロナに戻ってすべてを争おう」とコメント。DFジェラール・ピケに至っては、「ミランはピッチに水をまかないというトリックを使ったんだ。ボールがより滑るようになると、僕らのプレーが良くなるということを知っているからね」と主張した。

現時点で、UEFAは「まだ主審とマッチオフィシャルの報告書を受け取っていない。バルセロナの幹部がピッチコンディションに関する記載を求めたということはあり得る」と発表するにとどまった。いずれにしても、ミランが規律面で処分を受ける怖れはまったくない。ピッチコンディションが試合開催に適しているかどうかを評価する権限は主審にしかなく、その主審は通常どおりにミラン対バルセロナの一戦を開催できると決断を下した。

ミランはクラブの公式サイトですぐに反応。「前日のミーティングで同意したように、またUEFAのCL規定で定められているように、ピッチへの水まきはキックオフの1時間前までに行われなければならないが、芝が非常に水を含んでいたことから、それは行われなかった」と発表し、さらに「バルセロナは試合前日、何も問題を訴えることなくトレーニングしており、試合当日の検分でも、主審とマッチオフィシャルはピッチが適切だったと判断している」と続けた。

ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役は、「我々はピッチを変えなければいけない。下に人工芝、上に天然芝を敷くんだ。インテルと合意できることを願う。リーグ戦が終わり、合意できたら、動けるだろう。私は新しいピッチのために尽力するよ」と話している。

インテル側もこれに応じ、スタジアム保安責任者のピエルフランチェスコ・バルレッタ氏は、「その案に我々は賛成する。可能なことだ。だが、ピッチを変える時期を考える必要はある」と語った。