サッカーのミステリーとはこのことか。セリエAの新世代の指揮官のうち、最も優秀な監督の一人と称賛されてきたカリアリのマッシミリアーノ・アッレグリ監督が13日、クラブから解任された。クラブが公式サイト上で発表している。後任はプリマヴェーラ(ユースチーム)のジョルジョ・メリス監督。

カリアリのマッシモ・チェッリーノ会長がアッレグリ監督の解任というショッキングな決断を下したのは、ここ数試合でチームが結果を残せていないからだ。カリアリはリーグ戦ここ9試合で、2分7敗と白星ゼロ。11日のユヴェントス戦も敵地で0−1と敗れている。

情報によると、アッレグリ監督の解任は数週間前から検討されていたようだ。勝ち点40で実質的にセリエA残留を決めているカリアリだが、最後に勝利を収めたのは、2月21日のパルマ戦。それまでは素晴らしいリーグ戦を送っていたが、急激に危険な方向展開が起きたことで、チェッリーノ会長がチームにショックを与えようとしたのは間違いないだろう。

こうして、昨季のパンキーナ・ドーロ(最優秀監督)を受賞し、セリエAで圧倒的な主役となった42歳のアッレグリ監督は、悔しさの残る形でカリアリでの経験に終止符を打つこととなった。