ガチガチ緊張気味だった橋本愛と桐谷美玲、大野いと(左から)

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 11日、東京国際フォーラムで映画『ツナグ』の完成披露試写会が行われ、桐谷美玲、橋本愛、大野いとが華麗なドレス姿で会場を彩った。この日はそのほか主演の松坂桃李、樹木希林、遠藤憲一、八千草薫、平川雄一朗監督らも出席した。

 『貞子3D』や『アナザー Another』など話題作に出演し、今年は舞台あいさつも数多くこなした橋本だが、この日は1,000名を越す観客を前にした緊張のためかガチガチ。あいさつ中にファンから野太い声援が飛んでも、表情も変えずに「ありがとうございます」と返すのがやっとの様子。代わりに樹木が「わかったよ」とファンに返事をすると、観客から爆笑が起こった。

 本作は、すでに亡くなってしまった人との再会を仲介する “ツナグ”と呼ばれる“使者”を通じて、人と人とのつながりや絆の大切さを描く感動作。舞台あいさつではそんな本作にちなみ、普段疑問に思っていることや後悔していること、愛を感じていることなど、人生で印象的だったエピソードをひとりずつ披露することに。

 真っ赤なドレスを大人っぽく着こなした橋本は「わたしの人生は愛に溢れていて。名前が愛だから大事にしてくれる人が多くて、自分が大事にしたいと思う人も多いです。すごく幸せなんだと思います」とコメント。白いドレスを清らかに着こなした桐谷は、千葉でスカウトされたときを振り返り「昔は何でこんな田舎でスカウトされたのか疑問でした」と笑いながら「仕事を始めてすごく楽しかったけど、高校生活との両立が大変で少しだけ後悔したこともありました。でも今は楽しくお仕事できているから良かったと思います」とそれぞれのエピソードを披露した。

 一方、そんなしっかりとした二人に対しまだ大舞台に慣れしていない様子の大野は、必死に考えるも何も浮かばずに回答をパス。再び順番が回ってくるまで苦悶(くもん)の表情を浮かべながら、やっと「1週間前、夜中の1時にミルクとクランベリーチーズを食べてしまって、『しまった』という感じでした」と女の子らしいかわいらしい回答をひねり出し、会場をほっこりとした雰囲気に包んでいた。(取材・文:中村好伸)

映画『ツナグ』は10月6日より全国公開