無許可で選挙カーのレンタル業→維新が兵庫県議を除名処分に…「周りのがショボかったから」「認識甘かった」本人が胸中を明かす

「兵庫維新の会」は、所属する兵庫県議会議員を党内規則で最も重い除名処分にしたことを発表した。処分されたのは門隆志兵庫県議だ。
兵庫維新の会は、門氏自身が代表を務める会社が国土交通省の許可を得ず、選挙カーのレンタル事業などを違法に行っていたとし、コンプライアンス上の違法性が認められ、党の信用を傷つけたと判断。
選挙カーは衆院選や県議会選挙で複数の維新の候補に貸し出していた。さらに、門氏の事務所は自身のレンタカー会社の事務所を兼ねていた。政務活動費から家賃や光熱費などを受け取っていたとして、維新の会県議団からおよそ190万円の返還を求められている。
兵庫維新の金子道仁代表は「除名になれば議員辞職をするのが党のルールだ」と語る。門氏は手続きや認識の甘さを認めつつも、議員辞職には現在のところ応じない構えだ。
なぜ現役県議が選挙カーを貸し出したのか。今回の処分について言いたいこともあるはずと取材を申し入れたところ応じてくれた。
「(Q.選挙カーがきっかけで除名になった、率直に今どんな思いですか?)維新も与党に入って全国的に注目されます。法令遵守っていうのはもう当然のことと認識をしているので、不服申し立てをすることもなく、除名はもう受け入れるという感じ。なかなか議員辞職するのも、残っている任期…そこで仕事するほうがいいのかなとか、そこは本当に悩むところなんですが…」
「レンタカー事業に対しての認識の甘さ。特定の個人でどういう方かわかっている方に貸していたので、手続き関係の細かいところまで気にしていなかったというか…後回しになっていた」
門氏によると、ことの経緯はこうだ。当初、門氏の家族が代表を務めるITコンサルティングなどの別会社名義で選挙カーを貸し出していたが、2020年に自身が設立した新会社に事業を譲渡した。その際、「レンタカー業の許可も新会社に移ったという認識だった」というのが門氏の言い分だ。
「(一般的に選挙カーを借りると)通常40万か50万ぐらいかかる。ただ、僕の場合は商売ではないので、とはいえ、維持費もかかるから公費請求分だけ請求させてねと。で、たぶん30万円ぐらい浮くから…」
選挙カーは1日当たり1万6100円までレンタル代金が公費として賄われる。その分を門氏の会社が請求し、浮いた30万円はほかの選挙活動に当ててほしいというのが選挙カーを貸し続けた理由だと説明した。
では、なぜ「選挙カー」だったのか。「周りの選挙カーが割とショボかったから。ボロボロの…どこで借りたらそうなるんやろうって思うような選挙カーって結構ある。スピーカーが割れていたり、どこへ行ってもハウリングしたり。統一地方選挙なんか特に選挙カーが足りないので、不本意な車で選挙をやっている人はたくさんいると思う。選挙に出る前にいろいろな人の選挙手伝いに行って、選挙カーだけは自分で作ろうと思いました」。
門氏によれば、こだわりが強く装置にお金をかけていることから「儲かってはいない」という。では、どんなこだわりなのか。「選挙カーの看板というのはやっぱりデザインを入れた方がいい。顔写真もあった方がどんな人かもわかりやすい。軽自動車みたいに看板の中にスピーカー入れて前後しか向きがなくて、そうすると聞こえる範囲も限られる。スピーカー4つ付けて、角度を調整できるようにして、極力聴いてほしい方向にスピーカーを向けられるようにした方がいい」。
選挙カーの上に乗っての演説も、門氏の考えでは非効率とのことだ。「選挙カーの上に乗ってマイクでとうとうと演説しているイメージはあると思うんですけど、やっぱり僕は地べたで喋ったらいいと思っている。なので一時期、上に登れるようにも工夫して作ったけど、上に登ると実は看板が通れるようにしなきゃいけないので、看板がちょっと中途半端になる。なので一枚ものの看板にして登れないようにしてもなんの問題もないようにしている」。
中でも最大のこだわりを聞くと、こう答えた。「やっぱり“照明”。前後の照明がしょぼいので、本当に近くに来るまでどの候補かわからへんってことが多々ある。中から照明をつけた方が圧倒的に明るいので、夜の2時間、3時間はやっぱり全く差が出る」。
「(Q.門さんの選挙カーを使った人の勝率は?)維新の候補なのでほとんど多分当選していると思います。ボロボロの軽自動車で1週間選挙するのと、大きい看板で自分の顔写真がバーンとあって、有権者にアピールできそうやなって車で選挙するのとでは、モチベーションは違うかなとは思います」
「(Q.選挙カー自体が好き?)選挙が好きなんですかね」
(『ABEMA的ニュースショー』より)
