脱水で「血糖値」上昇…アイスコーヒーがぶ飲みは無糖でも危険? 糖尿病専門医に聞く
夏にアイスコーヒーを飲む人は多いのではないでしょうか。一方で、コーヒーには利尿作用があるため「飲み過ぎると脱水症状になる」「脱水状態になると血糖値が上がる」といった情報もあります。
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砂糖が入っていないブラックコーヒーであっても、アイスコーヒーを“水代わり”にがぶ飲みした場合、体にどのような影響を及ぼす可能性があるのでしょうか。eatLIFEクリニック(横浜市旭区)院長で内科医・糖尿病専門医の市原由美江さんが解説します。
大量の汗をかいたときにコーヒーだけ飲むのはNG
まず、脱水状態になると血糖値が上がりやすくなります。なぜなら、脱水になると血液中の水分が減るため、血液中のブドウ糖の濃度が高くなり、一時的に血糖値が高く測定されやすくなるからです。また、一般的に「血液がドロドロになる」という表現がよく使われますが、実際には血液中の水分が減っている状態のことを指します。
さらに脱水状態に陥ると、アドレナリンやコルチゾールなどのストレスホルモンが増加し、肝臓からの糖の放出を促進することで血糖値を上げる可能性があります。
アイスコーヒーを飲み過ぎて脱水状態になる可能性について、通常の範囲で飲むブラックコーヒーであれば、脱水を過度に心配する必要はありません。カフェインには利尿作用がありますが、コーヒーを1杯飲んだからといって、それ以上の水分が尿として失われるわけではありません。
ただし、真夏に大量の汗をかいているときに、水分補給をコーヒーだけで済ませるのはおすすめできません。カフェインによる利尿作用に加え、水分や電解質の補給が十分にできないため、脱水の改善につながりにくいことがあります。
ブラックコーヒーには糖質がほとんど含まれていないため、直接血糖値を上げることはありません。血糖値への影響が大きいのは、コーヒーに砂糖やシロップを入れた場合や、ミルク入りのコーヒー飲料を飲んだ場合です。市販の甘いアイスコーヒーやカフェラテの中には、角砂糖数個分の糖質が含まれている商品もあり、血糖値を急上昇させる原因になります。
コーヒーに含まれるカフェインの影響で、夕方以降に飲み過ぎると睡眠の質が低下することがあります。睡眠不足はインスリンの効きを低下させ、血糖値を上げやすくすることが知られているため、血糖管理という点でも飲む時間帯には注意が必要です。
夏は「水代わり」にアイスコーヒーだけを飲むのではなく、水や麦茶などを基本にしながら、嗜好(しこう)品として適量のコーヒーを楽しむのが望ましいでしょう。

