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 ◇マイナビオールスターゲーム2026 全パ7―5全セ(2026年7月28日 東京D)

 「マイナビオールスターゲーム2026」は28日、東京ドームで第1戦が行われた。全パの「5番・三塁」、ソフトバンクの栗原陵矢内野手(30)は2二塁打と躍動。試合開始前に発生した最大震度7の「令和8年熊本地震」に対し、まずは球宴での全力プレーを見せると誓った。日本プロ野球選手会会長・近藤健介外野手(32)も同調。球団は2016年の熊本地震から「ファイト!九州」と名付けた復興支援を続けている。 

 ソフトバンクが誇る12球団トップの本塁打王と打点王コンビが熊本のために燃えた。

 「とりあえず1本打てて良かったです。パ・リーグの力を見せられたんじゃないか」

 リーグ78打点の近藤は、全パの「3番・左翼」でスタメン出場。0―2の3回2死二塁で2ストライクから全セ2番手・井上の149キロ直球を強振。中堅フェンス直撃の適時二塁打で逆転勝利へ反撃ののろしを上げた。

 この日は、午前中から大忙しだった。日本プロ野球選手会と12球団オーナー会議の会談が都内ホテルで開かれ、選手会会長として出席。中心となって選手会側の要望を出していた。「ベンチでゆっくり、色々な選手としゃべりたい。ファン投票の方に頑張ってもらって」と控えめだったが試合開始前に熊本で最大震度7の大規模地震が発生。練習後に一報を知り、被災地のことが気になりながら8回までプレーした。

 「熊本にはいろいろ思い出があります」。18年に初出場した球宴第2戦が熊本だった。途中出場ながら3打数2安打。野球ファンをうならせた。この日は3打数1安打1打点。オールスター通算で27打数12安打3打点、打率・444とした。

 チームの選手会長でもある栗原も思いは同じだ。前半戦で30本塁打した大砲は「5番・三塁」で出場し、2回先頭、3回2死二塁でいずれも右翼方向に強烈な打球での二塁打を2本も放っていた。

 球団は16年4月に発生した熊本地震からの復興を支援する「ファイト!九州」と銘打った公式戦や野球教室を続けてきた。25年熊本開催は雨で中止となったが栗原、周東らは即席のサイン会を行った。「令和8年熊本地震」は被害の全貌が見えない状況だが、やれることはあると語る。

 29日には富山で球宴第2戦が行われる。栗原は「我々ができることは、あと1試合、一生懸命にプレーすること。見ていただける人に気持ちだけは出してプレーをしたい。(熊本を)常に元気にしたい思いは強いです」と言った。近藤は「(球宴が)終わってからしっかりと話し合って、やれることをやっていきたい」とこれから先を見据えた。

 九州一円にファンを持つソフトバンクの顔として、2人は熊本を元気づけることを約束した。 (井上 満夫)