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食品大手のニチレイで起きたシステム障害。ニチレイは15日、サイバー攻撃が原因だったと発表。その影響は、私たちの身近なところに広がっています。

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「チキン食べたかった」ケンタッキーにも影響…広がる“ニチレイショック”

午後8時、都内のケンタッキーフライドチキンには、多くの人が訪れていました。

店頭には「営業時間を短縮」するという文字が。普段ならまだ営業しているはずのケンタッキーが、店じまいです。

男性2人
「『レッドホット(チキン)しかない』と言われ、普通のチキン食べたかったので(店を)出た」

――今もう頭の中は
「チキンです。営業時間中はあってほしい。普通のチキンとかは」

閉店に気づかず来店した子どもたちもいました。

子どもたち
「(ドア)開かない、電気が消えてた。チキン食べられなくなるのは悲しい」

「ケンタッキー」に「くら寿司」、「イオン」など、いま食に関わる多くの企業が揺れています。原因は、冷凍食品大手のニチレイで13日に発生したシステム障害です。

ニチレイにサイバー攻撃 取引先約5000社に影響か

ニチレイは15日、「サイバー攻撃を受けたことを確認した」と発表。個人情報が漏えいした可能性もあるということです。

ニチレイは冷蔵や冷凍食品の配送網を持っていて、他のメーカーの商品をスーパーや外食チェーン店へ運ぶ物流も担っています。

しかし、システム障害によって自社の冷凍食品の出荷だけでなく、他のメーカーの商品の物流などに支障が出ているといいます。取引先は約5000社。影響は各所に広がっています。

日本ケンタッキー・フライド・チキンは14日夜、一部の店舗で品切れのおそれや臨時休業の可能性があると発表。

チキンやポテトなどの食材の配送もニチレイのグループ企業に委託していて、今後在庫が切れる可能性があるということです。

回転寿司大手の「くら寿司」は、関西の一部の店舗で、「かつお」や「ふぐ」など一部の商品が欠品。

大手スーパーのイオンでは一部商品が欠品していて、イオンネットスーパーでも一部地域で冷凍食品やアイスクリーム、惣菜に欠品の恐れがあるとしています。

「今の時期にアイスは…」スーパー困惑 冷凍食品やアイスに相次ぐ欠品

夕方、埼玉県にあるスーパーを訪ねると...

新鮮市場 東本郷店 飯田智成店長
「売れ筋なので2列とってるが在庫としては出ているだけ」

店長のもとに納品の遅れについて、「配送再開時期は未定となっています」と知らせが届いたのは、14日のことでした。

驚いたのは、影響を受ける商品の多さでした。

新鮮市場 東本郷店飯田智成店長
「色んなメーカーあるんだと思って。1社ニチレイだけじゃなくて、井村屋、ましてハーゲンダッツ!?と思って。ハーゲンダッツはやめてくれよって。今の時期にアイスは…と思いましたね」

これから夏本番を迎えるだけに、店長は気をもんでいます。

井村屋も「あずきバー」など、アイス全般の配送に影響が出ていると明らかにしました。

新鮮市場 東本郷店 飯田店長
「あずきバーは本当にみんな好き。うちのお客さん、じいちゃん、ばあちゃんとか好きだから。これが欠品となるとやっぱり困る。これ以上(対象商品が)増えなきゃいいが、早く復旧してほしいというのが本音」

ニチレイは、17日から出荷や配送などを順次再開するということです。

一社依存のリスク浮き彫りに 問われる物流対策

藤森祥平キャスター:
ニチレイショック”による影響は、身近なところにも出ています。

▼イオンのネットスーパー(一部地域)
冷凍食品や惣菜、アイスクリームなどで既に欠品が生じていて、今後販売休止の可能性も

▼ドン・キホーテ(一部店舗)
一部の冷凍商品が欠品

▼ローソン「からあげクン」
ニチレイが製造
商品は常に大量のストックがあるため、すぐに影響は出ない
担当者「なんとしてでも販売は守る」

小川彩佳キャスター:
それぞれ自社で対策をしていても、システムの大元が攻撃されると芋づる式に影響を受けてしまうという、“現代的”なリスクがあります。

藤森キャスター:
ニチレイグループは冷凍、冷蔵に大規模な販売網を持っており、約5000社の企業の物流に関わっているため、影響は広がりそうです。

物流業界に詳しい、流通経済大学の矢野裕児教授は低温物流業界を担っているニチレイのリスクについて、「鮮度を落とさないため、店舗はできるだけ在庫を持ちたがらない。物流が止まると、店舗に商材がない状態になってしまう」と指摘します。

小川キャスター:
ひとつの企業への依存度を下げたり、バックアップ体制を考えたり、企業も対応を迫られているのかもしれません。