アメリカ代表のフォラリン・バログン【写真:ロイター】

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FIFAの決定に波紋が広がっていた

 アメリカ代表FWフォラリン・バログンが、北中米ワールドカップ(W杯)期間中に自身のレッドカードによる出場停止処分が猶予された一件について言及した。

 この決定が大きな波紋を呼ぶことを予期していたと明かすとともに、チームメイトに与えた影響を認めていると米スポーツ専門局「ESPN」が報じた。

 バログンは、ラウンド32のボスニア・ヘルツェゴビナ戦で一発退場処分を受けた。しかし、国際サッカー連盟(FIFA)の規律委員会は1試合の出場停止処分を1年間執行猶予とする決定を下し、これによりラウンド16のベルギー戦に出場可能となった。

 そのベルギー戦でスタメン起用されたものの、見せ場はなくチームも敗れ敗退したなか、渦中の人となったバログンは取材に対し、当時の心境を振り返った。

「最初の反応は、チームに戻れて嬉しいというものだった。でも、少し冷静になって考えてみると、これが大きな物議を醸すことは分かっていた。これまでにない極めて異例な出来事だったから、チームメイトの間にも少し緊張が走っているのが見て取れたよ。試合が近づくにつれて、できる限り集中しようと努めたけれど、難しかった。周囲の雑音が多すぎて、それを避けるのは困難だったんだ」

 予期せぬプレッシャーに晒されたバログンだったが、チームのサポートに救われたという。「チームメイトたちは僕に、多くの安心感を与えてくれた」と語り、「自分にはどうすることもできないことだった。不運な状況だったけれど、彼らのおかげで自信を持つことができたんだ」と周囲への感謝を口にしている。

 それでも、一発退場となったタリク・ムハレモビッチに対するタックルで提示されたレッドカードの判定そのものには、今も納得していない。

「本当にショックだった。タックルですらなかったんだ。完全にショックを受けていたし、僕のリアクションを見ればそれは伝わったと思う。ただ、判定を受け入れて、チームのためにそこにいようとするしかなかった。意図的なプレーでないのなら、絶対にレッドカードを出すべきではなかった。不運な状況だったし、必要以上のプレッシャーをチームに与えてしまったと思う」

 FIFAが処分猶予の具体的な理由を一切説明しないなか、バログンは周囲の支えを受けながら、異例の事態となった大舞台の裏側を戦い抜いていたようだ。(FOOTBALL ZONE編集部)