スポニチ

写真拡大

 エンゼルスのジョン・モゼリアック暫定GMは28日(日本時間29日)、カート・スズキ監督やコーチ陣について「今季は全員そのまま続投する」と明言し、現場体制を維持する方針を示した。AP通信が報じた。

 前GMのペリー・ミナシアン氏が解任された直後だが、モゼリアック氏は「すぐに大きな変化を起こす理由はない」と説明。まずは7月のドラフト、8月3日のトレード期限への対応、新たなGM探しを優先課題に挙げた。

 エンゼルスは今季36勝49敗でア・リーグ西地区最下位。球団は10年連続で負け越しており、長期低迷からの脱却が求められている。モゼリアック氏は「継続的に勝てる基盤と組織を築きたい」と話し、短期的な補強だけでなく球団全体の再建を見据える考えを示した。

 一方で、投手リード・デトマーズ、ホセ・ソリアーノ、外野手ジョー・アデルら主力選手を放出して再建路線に進むかどうかについては明言を避けた。オーナーのアート・モレノ氏やモリー・ジョリー球団社長と協議しながら、トレード期限に向けた方針を決めるという。

 モゼリアック氏は30年間在籍したカージナルスで球団運営のトップを18年務め、ワールドシリーズ制覇や10度のポストシーズン進出に携わった実績を持つ。すでに次期GM候補のリストを作成しており、トレード期限後に面談を進める予定だ。

 ミナシアン前GMの下でエンゼルスは5年半で392勝500敗。大谷翔平のFA流出や3度の監督交代を経験し、一度も勝率5割を超えられなかった。新体制はまず現場の安定を図りながら、球団再建への道筋を探ることになる。