脳科学者の茂木健一郎氏が、自身のYouTubeチャンネル「茂木健一郎の脳の教養チャンネル」で「アメリカ合衆国には、考え方の違いが武力対決につながりかねない『内戦』の文化が根強くある。」と題した動画を公開。アメリカ社会に根強く存在する「内戦」の文化に警鐘を鳴らし、考え方の違いが武力衝突に発展しかねない歴史的・文化的背景について持論を展開した。

動画の冒頭、茂木氏は、米移民・関税執行局(ICE)による不法移民の摘発をめぐる対立が激化している現状に言及。市民が射殺される事件も発生しており、社会の分断は「限界点を超えている」と深刻な懸念を示す。その上で茂木氏は、こうした対立の根源には、アメリカが歴史的に「内戦が起こりやすい文化風土を持っている」ことがあると指摘。国を二分した南北戦争の経験が、イデオロギーの対立を武力で解決しようとする土壌を形成したと分析する。

さらに、この危険な文化を助長するのが、銃規制が進まない社会構造であると語る。アメリカ国民の一部には「ひどい政府ができたら武力で対抗する権利を留保するため」という思想が根強く存在するという。この武装の権利が、政治的な意見の対立を暴力に直結させかねない危うさをはらんでいると、茂木氏は警鐘を鳴らした。

最後に茂木氏は、アメリカ社会が「考え方の違いを武力をもって決着をつけるという文化が潜在的にある」と結論付けた。現代においても、その価値観は移民問題をはじめとする様々な局面で顔を覗かせ、常に内戦の火種を抱えている国だとし、意見が対立しても融和を図る日本の「なごみ」の文化とは対照的であると締めくくった。

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