京都に復帰後、リーグ戦初出場を果たした山田。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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[J1第26節]京都 1−0 東京V/8月16日/サンガスタジアム by KYOCERA

「試合に勝てたのは良かったです。でも、なんだろうな。複雑な気持ちもありながらの試合でした」

 京都サンガF.C.の山田楓喜は、東京ヴェルディに1−0で勝利した一戦を、そう振り返った。

 京都アカデミー出身で、トップ昇格した2020年から4年間プレーした山田は、昨季は期限付き移籍した東京Vで主力を張った。今年1月にはポルトガルへ。約半年間の海外挑戦を経て6月に京都に復帰後、リーグ戦で初出場した試合の相手が古巣だった。“複雑”と語った真意をこう明かす。
 
「去年の1年間は緑のユニホームを着て戦って、良いことも、悪いことも、たくさん経験しました。良いことだけではなかったけど、色々と込み上げてきて、それを噛み締めながらプレーしました」

 56分にピッチに投入された直後、山田は東京Vの主将・森田晃樹と握手。試合後には城福浩監督やコーチ陣と挨拶し、昨季の仲間たちとも健闘を称え合った。また、アウェーチームのサポーターの温かい声援には、思わず目に涙が浮かんだ。

「去年の僕のユニホームやタオルを持っている人がたくさんいて、すごくびっくりしたし、嬉しかったし、うるっときました。少しは成長した姿を見せられたのかなと思います」

 パリ五輪にも出場した24歳の、京都でのさらなる活躍に期待したい。
 
取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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