Snow Manの目黒蓮

 9月27日に放送された、アイドルグループ「Snow Man」の冠バラエティ番組『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系、以下『それスノ』)が、ファンの間で物議を醸している。

 発端となったのは、Snow Manのファッションセンスを見極める企画「TOKYO SoreSnow COLLECTION」。

 メンバー9人と、スペシャルゲストのウエンツ瑛士を加えた10人が「秋、彼氏に初デートで着てほしい勝負服」というテーマで、自ら考えたコーディネートを披露し、藤田ニコル、「みちょぱ」こと池田美憂、河北麻友子、鈴木紗理奈、土屋アンナの女性審査員5人がジャッジするというものだった。

 芸能記者は、放送後のファンの反応についてこう振り返る。

「企画上、仕方ないのですが、審査員たちが阿部亮平さんや渡辺翔太さんらのコーデを『一緒に歩いていたら恥ずかしすぎて死にそう』などと辛口で評したところ、反発するファンが続出。

 一方で、イタリアの高級ブランド『FENDI』のジャパンブランドアンバサダーを務める目黒蓮さんが絶賛されたことに疑問を感じたファンから『特別扱いしている』という声まで飛び出したんです。

 こうした声がメンバーにも届いたのか、ラウールさんは自身のInstagramでライブ配信をおこなった際に『なんとなく荒れてるなって見受けたんだけど、いつごろ、バラエティを見るリテラシーって育ちそうかな』と、ファンに苦言を呈する事態に。彼の言葉に納得しないファンもおり、炎上状態になっています」

 一連の流れを見たファンのなかには『それスノ』の企画に疑問を抱く人も少なくないようだ。Xでは、番組の企画内容を嘆く声も見受けられる。

《そもそもこんだけ対立起こるのがおかしな話 SMAPも嵐も国民的な冠番組はファンとして沢山観てきたけどこんな毎回嫌な気持ちになるおたくいなかったし番組も令和に制作されてるそれスノよりよっぽど平和で面白かったよ》

《嵐のマネキンは22時〜だったけど、それスノは19時や20時の子供もしっかり見てる時間帯。まずそこを間違えないで欲しい。同じ19時の番組でもVSは、誰かを咎めたり責めたり悪口行ったりなかったと思うけどなぁ。楽しくゲームしてただけで》

《ラウールがそれスノの炎上について、ファンにバラエティ見るときのリテラシーを求める発言したみたいだけど、それなら、ファンは制作側に、茶の間を楽しませつつ、ファンが不快にならない番組を作ってくれって求めても良くない? というか、そういう番組を作れなきゃ、国民的にはなれないと思う》

 2016年に解散したSMAPの冠バラエティ番組『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)や、嵐の『VS嵐』(同)、『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)と比較する声だと見受けられる。

 前出の芸能記者は「ファンからすると、Snow Manと先輩グループ2組の差が見えるのではないか」と語る。

Snow Manのファンクラブ会員数は160万人以上と言われており、SMAPや嵐の人気に迫る勢いを見せています。そのため、最近は何かとこの2組と比較されることが増えた印象です。

 旧ジャニーズ事務所時代から、SMAPも嵐も、バラエティ番組でたびたびイジられていました。木村拓哉さんが明らかに“ダサい”コスプレでコントをしたり、何でもそつなくこなせる櫻井翔さんが、じつは運動音痴で周囲にはやし立てられたりしていましたからね。

 ですが、そんなとき、彼らはうまく切り返して“笑い”に変えていました。もちろん、SNSが普及して、何気ない言動も批判されやすくなった時代背景もありますが、Snow Manにはそうした『うまい返し』のスキルが不足している、と感じる人がいるのかもしれません」

『それスノ』は、2021年に日曜昼1時の番組としてスタートし、2023年から金曜夜のゴールデンタイムに移動した。番組の認知度は高まっているが、懸念されることがある。

「2023年6月、Snow Manメンバーが都内に出没する企画を実施した際、番組の公式Xでロケをおこなう様子を投稿したところ、ファンがメンバーを探し始める事態になりました。一般人に迷惑をかける可能性があったことから、Xで批判を集めたんです。

 2024年9月には、韓国のアイドルグループ『ENHYPEN』とSnow Manが即興でダンスの振りつけを覚えて、対決する企画をおこなったところ、AKB48やSMAPなど、J-POPばかり選ばれてENHYPENが大敗する結果に。Snow Man側に有利な内容だとの指摘があがりました。

 番組を見て不快に感じる人が出る事態が続けば、せっかくの冠番組で“ファン離れ”が起きる可能性もありますよ」(前出・芸能記者)

 テレビを通じて、多くの視聴者を笑顔にさせることが“国民的アイドル”の条件かもしれない。