Photo: Artem Golub / Gizmodo US

Google(グーグル)製イヤホンPixel Budsシリーズから先月新たに「Pixel Buds Pro 2」が発表されました。Pixel Buds Pro 2は、イヤホンで初めてとなるGoogleのTensor A1チップ搭載に加え、GoogleのAIであるGeminiが統合されていることが特徴といえます。

この度Googleは、Pixel Buds Pro 2の最大の売りの1つともいえるGeminiを拡張し、すべてのPixel BudsモデルでGeminiとの連携をすると発表しました。

A-Series含めすべてのモデルにGeminiがくる

このニュースは、Pixel Budsユーザーに送られたGoogleからのメールによって明らかになり、9to5Googleがその詳細を報じました。また、Googleはサポートページを更新し、Geminiの対応機種に過去モデルの名前が追加されています。

この対応機種には、Pixel Buds、Pixel Buds Pro、そしてPixel Buds A-Seriesも含まれています。

Geminiの使用には、スマートフォンでメインのアシスタントとしてGeminiを設定するだけでよいとのこと。

通知読み上げ機能も“呼びかける”ことに

また、今回のアップデートにより、GoogleがPixel Buds Proの主要機能ともいえた通知読み上げ機能を突如廃止した理由も説明されていました。ちなみにこの機能は、イヤホンのタッチインターフェースを長押しすると未読の通知を音声で読み上げてくれるというものでした。

発表によれば、通知の読み上げ機能は代わりに「OK Google」と呼びかけて「通知を読んで」とリクエストすることで使えるようになったとのこと。このために長押しは廃止した、ということですね。

これに対してユーザーの反応はといえば、この変更には不満が多いようで、むしろ長押しの通知読み上げ機能がこのイヤホンを選んだ理由だった人も多かったようです。たしかに、特に公共の場でイヤホンに話しかけることは多くの人が望まないと思います。

しかし、Googleが現在アシスタントとしてGeminiの活用を全力で進めていることを考えれば、避けては通れないステップだったのでしょう。

Pixel Buds Pro 2を無理に買わなくてもいいのでは

さて、もう1つ今回のアップデートによって気になる部分があるとすれば、Pixel Buds Pro 2というフラッグシップモデルに限定的に搭載されたはずの機能が旧モデルにも適用されたことで、Pixel Buds Pro 2の魅力が薄れてしまったのではないか、ということです。

そもそも第1世代であるPixel Buds Proもかなりよいものでした。さらに、Pixel Buds ProとPixel Buds Pro 2の価格差も大きいといえます。性能差はあるとしても、最新モデルの最大の特徴ともいえる部分を旧モデルでも使えるとなれば、お金を節約する理由が増えると考えられます。

Pixel Buds Pro 2は小ぶりになったことで耳のフィット感がよくなりました。なので耳の小さい方やイヤーピースがフィットしにくい方にはピッタリだと思います。逆に言えば、基本的にほかのイヤホンでも耳にフィットする方であれば、過去のPixel Budsモデルでも問題ないでしょう。

また、第1世代のPixel Buds ProのサウンドやANCもかなり高品質だったといえます。これらを考えても、これからイヤホンを購入しようという方にとっては、あえて1世代前のPixel Buds Proを検討するという価値もあるのでは、と今回感じましたね。

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