メジャーリーグ史上最多の通算4256安打を放ったピート・ローズ氏が、83歳で亡くなったと30日(日本時間10月1日)、複数の米メディアが報じた。

 ローズ氏は1941年4月14日にオハイオ州シンシナティ生まれ。60年に地元球団のレッズに入団し、63年にレッズでメジャーデビューした。一時はフィリーズなどでもプレーしたが、両打ちで内外野を守ったヒットメーカーとして1986年にレッズで現役24年間の生活に幕を閉じた。通算3562試合、1万5890打席、1万4053打数、4256安打などがメジャー史上最多。63年に新人王に輝き、73年にはMVPに輝いた。200安打以上のシーズンは10度で、首位打者3度、最多安打7度など多くのタイトルを手にした。

 一塁にヘッドスライディングするなどマイナー時代から全力プレーが身上で、“チャーリー・ハッスル(張り切り男)”の異名が付いていたローズ氏。二塁、右翼、左翼、三塁、一塁と5つのポジションで500試合以上出場した。

 だが、レッズで監督を務めていた89年に野球賭博に関わっていたことが発覚して永久追放となるなど、私生活では問題も多かった。