男子テニスのラファエル・ナダル(2024年1月5日撮影)。(c)Patrick HAMILTON/ AFP

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【AFP=時事】男子テニス、四大大会(グランドスラム)通算22勝のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が、4月に行われるクレーコート大会のモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2024)での復帰を見込んでいることが、12日に大会主催者から発表された。

 大会ディレクターのダビド・マッシー(David Massey)氏は記者会見で、「彼がどうするつもりかは誰にも分からないが、コーチ陣とプライベートコートで練習しているのは見た。それに野獣の声を聞いたような印象だ。彼は過去にないような打ち方をしている」とコメントし、「違和感を抱き、不安があったのでインディアンウェルズ(Indian Wells)の大会には出ないと決めたが、検査では何も異常は見つかっていない」と続けた。

 ナダルの世界ランキングは現在652位まで下降しているが、プロテクトランキングを使って大会出場を目指す。モンテカルロ・マスターズは、クレーコートでのマスターズ1000(Masters 1000)初戦で、クレーのスペシャリストであるナダルは過去に11回優勝しているが、最後に勝ったのは2018年で、2019年はベスト4、2021年はベスト8敗退。2020年と2022年、2023年は出場していない。

 37歳のナダルは、インディアンウェルズでのBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2024)で復帰を予定していたが、前週に棄権を発表した。

 クレーシーズンは4月7日開幕のモンテカルロ・マスターズから幕を開け、全仏オープン(French Open 2024)はナダルにとって最後の同大会になる可能性が高い。ナダルはこの大会で史上最多14回の優勝を飾っている。

【翻訳編集】AFPBB News

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