10月24日、嵐の二宮和也が、旧ジャニーズ事務所からの独立を発表した。事務所からは離れるが、嵐の活動再開時は自身も参加するとして、「僕は明日からも嵐です」と語っている。

　二宮は、「1回めの事務所の会見（9月7日）以降、自分の活動にも多くの影響が起き始め、正直な話、僕も怖くなったし、不安な気持ちになった」と心境を吐露。「自分の将来については自分自身で決めていかなくてはいけない。『ちゃんとしよう』という気持ちが生まれ、このような決断になりました」と語った。

「実際、事務所の会見以降、長く二宮さんをCMに起用してきたJCBや、伊藤ハム、久光製薬などが、次々と起用の見送りを表明しました。俳優業でも成功している二宮さんは、2023年上半期のCM契約社数は7社と、木村拓哉さんと並ぶ事務所の稼ぎ頭です。性加害問題の余波を大きく受け、今後を考えるのは当然の流れです。『趣味は貯金』と公言しているように、お金にシビアな人でもありますから」（芸能記者）

　2022年8月放送の『しゃべくり007』（日本テレビ系）では、後輩のHey！Say！JUMP・山田涼介やSexy Zone・菊池風磨から「酔っ払うと年収を見せてくる」と暴露されたことも。二宮宅で「負けたら年収発表」というゲームをおこない、「いい時間に（わざと）負ける」とバラされると、二宮は「どうやったらマウント取れるかって言ったら、金しかない」と開き直っていた。さすがに具体的な金額は明かさなかったが、山田は「もう（額に）夢が（ある）」と、笑顔で語ったほどだ。

　お金がアイデンティティとなっている以上、今後の展開を厳しく損得勘定した結果なのか、二宮は、独立して旧ジャニーズ事務所から距離を取りつつも、嵐としては活動継続する、という道を選んだ。スポンサー企業や制作陣にとっては起用しやすくなるうえ、嵐ファンから「裏切り者」扱いされることもない立ち回りだ。ただ、一部ファンからは「いいとこ取りすぎる」という苦言がSNSに寄せられている。

《独立するにしてもグループ活動のいいとこ取りはひどい。独立といった選択自体は仕方ないと思うけど、理由とやり方を見ると違うんじゃないかって思ってしまう。》

《事務所のやり方に問題ありで事務所やめて再出発します。事務所の会見内容などか不安です怖いですで独立します。でもグループはいます。どっちが裏切り者だよ。断然後者。いいとこ取りでホント中途半端。》

《個人契約はしないけど嵐の活動はエージェント契約する、要は良いとこ取りってこと？なんかニノのずる賢い嫌なとこ全部出てるわ…》

　世渡り上手といえば聞こえがいいが、都合がよい考えだけでは、世間の理解は得られない。