スペイン戦で同点ゴールを決めた堂安律【写真:ロイター】

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1位はメキシコ代表MFルイス・チャベスのミドルシュート

 カタール・ワールドカップ(W杯)のグループリーグでは、全48試合で121ゴールが生まれた。

 イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」では、その48試合のゴールについて「スピード・ランキング」を公開。日本代表MF堂安律がスペイン代表戦で決めた強烈ミドルが、時速120.04キロメートルで2位にランクインした。

 近年ではサッカー界で様々なことがテクノロジーの進歩により数値として可視化されている。そして、この「最速シュート王」ランキングでトップに立ったのはメキシコ代表MFルイス・チャベスだった。サウジアラビア代表とのゲームで決めた約30メートルのミドルシュートは、時速121.69キロメートルを記録したという。

 第2位は日本のレフティー、堂安の一撃だった。スペイン戦の後半に右45度方向からGKウナイ・シモンの手を弾くようにニアサイドを射抜いた一撃は、時速120.04キロメートルのスピード。堂安のキャノンシュートは世界トップレベルの一発だったことが証明された。

 第3位はドイツ代表のストライカー、FWニクラス・フュルクルクがスペイン戦で決めた同点ゴールで時速118キロメートル。ペナルティーエリア内から右足を強振した一撃がウナイ・シモンを打ち破っていた。

 そして、第4位はポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドだが、これは何とPKからのシュート。ガーナ代表戦での一撃は時速117.39キロメートルを記録したという。PKでは枠外に失敗するリスクや、決してGKにとって楽なシチュエーションでないことからコントロールを重視したシュートが多いが、ロナウドは強烈な一撃を11メートルの距離から放っていた。

 また、第5位はイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードの一撃で、こちらはFK。ウェールズ代表戦での先制ゴールになった一撃はゴール正面やや左からファーサイドに蹴り込んだもので時速115.63キロメートル。ストレートではなく左に曲がっていくボールでこの速度は、まさにサッカー版の「超高速スライダー」だ。

 第6位にランクインしたのは、ウェールズのエースFWギャレス・ベイルの時速113.89キロメートルの一撃。こちらもロナウドと同様にPKを力強く蹴り込んだものがハイスピードを記録。第7位はモロッコ代表MFユスフ・エン・ネシリがカナダ代表戦で決めた時速113.23キロメートルのゴールで、ロングボールに反応して走り込んでのシュートは地面でバウンドしながらもこのスピードを記録した。

 そして第8位はオランダ代表FWコーディ・ガクポがエクアドル代表戦で決めた左足の先制ゴールで時速111.98キロメートル、第9位はアルゼンチン代表のエースで主将のFWリオネル・メッシがメキシコ代表戦で決めた約20メートルのミドルで時速109.83キロメートル、第10位はスペイン代表DFニコ・ウィリアムズがコスタリカ代表戦で決めた時速105.81キロメートルのシュートだった。

 大会全体ではすでに3分の2以上の試合が消化されているカタールW杯だが、ここからどんなスーパーゴールが生まれるのか。“世界2位”の堂安にはスペイン戦の再現になる一撃を期待したいところだ。(FOOTBALL ZONE編集部)