久保建英が苦労しています。2-5で敗れたバルセロナ戦にフル出場したものの、2-0の勝利を収めたウエスカ戦には出場できず、0ー1で敗れたビジャレアル戦でも83分に途中出場しただけでした。そして所属するヘタフェはまだ残留を決めていません。

久保はヘタフェに移籍した理由を「出場時間が必要」だったと語っていました。ですが残留争いに巻き込まれているチームはどうしても「負けないサッカー」「守備から始まるサッカー」をせざるを得ません。

となると、どうしてもデュエルに強い、フィジカル的に特長のある選手を起用せざるを得なくなり、久保の役割としては同点、またはリードされている状態で点を取りに行かなければいけないときの途中出場選手ということになるでしょう。

そうすると久保に対する期待が非常に大きい日本のファンは、久保の成長が止まってしまったのではないか、あるいは後退してしまったのではないかと思ってしまうのではないでしょうか。

ですが子供のころから競争の中に身を置いていた久保は、現状の受け止め方が日本で育った選手と違っているような気がします。そしてこういう停滞の時期は本当に大切で、今だけを考えると上手くいっていないのかもしれませんが、そこで自分を見つめ直すことが今後にとってもとても大切なのです。

何より久保のポテンシャルは間違いありません。それに久保は五輪に間違いなく選ばれるでしょう。そこでリフレッシュもできるのではないでしょうか。過去、五輪をきっかけに飛躍した選手はたくさんいます。久保もきっとそうなってくれるでしょうし、もう1回ステップアップしてくれるのは間違いないと僕は見ています。