スマートフォンが普及した昨今だが、日本では今でもフィーチャーフォン、いわゆるガラケーを使っている人が一定数いる。スマホとガラケーの2台持ちという人も多く、スマホ一色の中国とは大きな違いだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 スマートフォンが普及した昨今だが、日本では今でもフィーチャーフォン、いわゆるガラケーを使っている人が一定数いる。スマホとガラケーの2台持ちという人も多く、スマホ一色の中国とは大きな違いだ。中国メディアの百家号は13日、今でもガラケーを使う日本人の心理を分析する記事を掲載した。

 記事はまず、日本人は「意外と古いものが好きらしい」と紹介。中国ではすっかり過去の遺物になった、ガラケーやファックス、レコード、CD、カセットテープなどが、先進国の日本でいまだに後生大事に使われている、と信じられない様子で伝えている。

 なぜ日本人は「古いものが好き」なのだろうか。記事は、「日本人は矛盾に満ちた国民性だから」と主張。日本人を分析した書籍「菊と刀」に解説されているように、日本人は保守的でありながら流行に乗り、伝統と近代化が入り混じった国で、建築物や文化などにおいても「新旧どちらも大切にする国民性」だからと伝えている。

 また、日本人には「他人と比べず、個性を大切にする」傾向があるとも分析。他人に迷惑をかけたくない日本人は、他人に干渉もしないためで、他人の目を気にせず、「自分の好きなものは好き」と言えるのだと説明した。そのため、自分が好きならばレコードでもCDでもガラケーでも堂々と使うことができ、これは古いものを使っていると遅れている人と見られてしまう中国とは異なると伝えている。

 新しいものを取り入れる時に、古いものを捨てるのが必ずしも悪いことではないが、良い物や習慣まで捨てるとなれば話は別だ。また、中国ではメンツから誰よりも新しいものを手に入れようという人も出てくるようで、記事はiPhoneを手に入れるために臓器を売った中国人もいると指摘した。古くても良い物は良いと認め、好きなものは好きと言えるのは日本人の良さと言っても良いだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)