日立はシニア研修、キヤノンは職種転換…製造業で「学び直し」促進のなぜ?
キヤノンは既存社員の職種転換を進め、22年までに品質検査を含むソフトウエア技術者を計370人育成する。18年10月に本社近くに新設した教育施設を活用し、人工知能(AI)やIoT、クラウドサービスなどの研修を充実させる。工場の省力化を図る一方で事務機器など製品の競争力に直結するソフト開発体制を拡大する。
住友化学は21年度をめどに計170人のデジタル人材を確保する。育成対象の内訳は全社のデータ解析を指揮するデータサイエンティストが20人、生産や研究開発現場で統計解析を行うデータエンジニアが150人。プラントの運転自動化や設備保全の負担軽減、材料開発の効率化を先導するデジタル人材が今後不可欠となることに対応する。
政府が18年にまとめた試算によると、20年に先端IT人材が5万人、一般IT人材が30万人不足する見通し。30年にはその2倍の60万人が足りなくなるという。DX時代のデジタル人材育成・確保競争は業種の垣根を越えて激しくなるばかりだ。
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