前日会見に出席したDF酒井宏樹(マルセイユ)

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 チームメートの活躍からも刺激を受け、運命の決勝トーナメントに挑んでいく構えだ。日本代表DF酒井宏樹(マルセイユ)はグループリーグ第3節で好プレーを見せたDF室屋成(FC東京)について、「同じポジションの選手が活躍することを喜べる気持ちは常に持っているので良い関係性だと思う」と語った。

 グループリーグ初戦のトルクメニスタン戦(◯3-2)、第2節のオマーン戦(◯1-0)と2試合連続でフル出場し、アジアカップでも右サイドバックの定位置を確保している酒井。だが、大きく先発を入れ替えた第3戦のウズベキスタン戦(◯2-1)では室屋が先発入りを果たし、同点ゴールをアシストするなどの結果を残した。

 酒井は20日、決勝トーナメント1回戦サウジアラビア戦の前日会見に出席。質疑応答で室屋との関係性を問われて「いい刺激になったのは間違いない」と振り返った。「強いチームには同じポジションに2人のいい選手がいるのは間違いないし、それはマルセイユでも同じ」。同僚の活躍を前向きに捉えているようだ。

 自身にとって初めてのアジア杯、ここまでの3試合はいずれも1点差での辛勝だった。大会前から「厳しい試合が続く」と予言していた28歳は「勝つことでしか先に進めないので、そこを重要視したいし、チームとしての完成度も求めていかないといけない」と3連勝でのグループ突破にも油断はない。

 対戦相手のサウジアラビアについては「アジアで大きなチームなのは皆さんもご存知だと思うし、日本の壁になってきた相手なのは間違いない」と警戒。しかし、大事なのは過去の結果ではない。「1回戦から大きなチームと当たるのをプラスに思うしかないし、負けられない立場」と果敢に挑もうとしている。

 最終ラインにはDF冨安健洋、2列目にはMF堂安律と、若い選手との関係性にも注目が集まるが、「ピッチ内で年齢は関係ないし、若くして海外に出ている選手もすごく多い」と信頼は厚い。さらには「年齢が上の選手は、困難な状況になった時にこそ支えられるようにしたい」とサポートの意識も欠かさない。

「DFなのでとにかく最初に失点しないことを心がけたい。失点しなければ負けることはないし、攻撃陣を信頼している。相手より1点多ければ先に進めるので、そこだけを考えられれば」と目指すは勝利のみ。「戦術は喋れない部分も多いので明日の試合を見てもらえれば」とニヤリと笑い、強敵撃破に自信を示した。(取材・文 竹内達也)