上野の「パルコヤ」今日開業、“おとなのたまり場”に
「今は食がファッション。地元の老舗企業に新しいことをしてもらった」。パルコの牧山浩三社長はパルコヤに入るテナントについて、こう説明する。1892年創業の「上野 藪そば」はそば粉などを使った菓子「ガレット」の店舗を出す。買い物だけではなく、ゆったりと時間を過ごせる場を提供している。
レストランフロアには、08ワークス(東京都品川区)、日本ユニシスと共同開発した案内ロボット「シリウスボット」を、12日まで試験導入する。店舗やトイレの場所などを尋ねると、目的地まで案内する。
シリウスボットは棚卸しの機能も実装している。店内を巡回して商品の電子タグを読み取り、商品在庫数を集計することができる。将来的には、売り場スタッフの“作業”負荷軽減につながると見込む。今後も人手不足の深刻化が見込まれる中、効率化は喫緊の課題だ。「テナントには『パルコに出店すると、接客に集中できる』と思ってほしい」と牧山社長は語る。
日本ショッピングセンター協会がまとめた16年のSCの既存店売上高は前年比1・1%減で、3年ぶりにマイナスとなった。パルコは千葉店(千葉市中央区)を16年11月、大津店(大津市)を17年8月に閉めた。
小売り向けの分析システムを手がけるリゾーム(岡山市北区)の中山博光社長は「フィットネスや仏具など、50代以上に着目したテナントがSCに増えている」と話す。厳しい環境下、過去にとらわれない発想が求められている。
(文=江上佑美子)
