夏の甲子園はいよいよ準決勝、20日2試合の見どころは?

 第98回夏の甲子園大会は20日準決勝を迎える。第1試合は作新学院(栃木)-明徳義塾(高知)、第2試合は北海(南北海道)-秀岳館(熊本)の対戦となる。

 決勝進出となれば作新学院は優勝した1962年以来54年ぶり、明徳義塾も優勝した2002年以来、14年ぶり。88年ぶりの準決勝進出の北海は、これまで夏は4強止まり。秀岳館も北海も決勝は初めてとなる。4チームとも2回戦からの登場で準決勝はこの夏4試合目。先発完投型か継投か。投手起用が勝敗を分けそうだ。

○作新学院vs明徳義塾

 作新学院は152キロ右腕の今井がその球速だけでなく、ここまでの3試合で27イニング投げて、3失点。防御率1.00という好成績を残している。尽誠学園戦は完封。花咲徳栄、木更津総合と打力があるチームをそれぞれ2点、1点に抑えた。今井は木更津総合との準々決勝。9回に球数が120球近くになったにも関わらず150キロ台を投げられるスタミナを持つ。外角低めの直球の制球力も売り。低めに集まっている時はなかなか攻略することは難しい。もし先発となればここまでの疲労がどこまで回復しているかがカギとなる。

 一方、作新は打線も強力。3試合で12打数6安打、打率5割の数字を残し、史上7人目の3試合連続本塁打中の入江が3番で待つ。もともと入江は投手で春まで今井とエースの座を争っていた選手。打撃は非凡なものを持っており、甲子園で大暴れしている。1番山本、2番山ノ井の出塁がポイントとなりそうだ。

 その今井に襲いかかるのが、3試合で23点を挙げた強力な明徳打線。クリーンアップを打つ西浦、古賀は注目の強打者だ。西浦は2年生ながら、嘉手納戦で右中間へ満塁本塁打とパワーと巧さを併せ持つ。さらに6番の大北は3回戦の嘉手納戦で3安打。下位を打つ今井は準々決勝の鳴門戦で3安打。切れ目のない打線を形成している。投手陣は中野、林田、金津の3投手がここまで甲子園のマウンドを経験済み。準決勝以降も継投になることが予想される。強肩の好捕手・古賀がどうリードしていくか。ともに失策の少ないチーム同士。打撃戦か、投手中心の守り勝つ堅守の野球か、注目だ。

エース大西が3戦連続完投の北海vs継投で勝ち上がった秀岳館

○北海vs秀岳館

 北海はエースで主将の大西がここまで3試合連続完投中。強打の秀岳館打線に対する。ここまでエースの奮闘で勝ち上がってきたように見えるが、北海打線も甲子園に来てからノリに乗っている。大西が受けた左手死球の影響で2戦目の3回戦より4番から8番になり、打順を変更しているが、流れができている。それを支えているのが不動の2番打者の菅野。初戦と準々決勝で4打数3安打。3試合で11打数7安打と打率は6割3分6厘と好調。5番に入る川村は甲子園で公式戦初めての2試合連続本塁打を放つなど、大一番にピークを持ってきた。3番の佐藤佑も5割8分3厘と好調だ。その好調な打線が、秀岳館の140キロ投手陣に挑む。

 対する秀岳館は今夏、川端、田浦、中井の3人の左腕とエースナンバーの有村の4人がマウンドに立っている。3試合すべて継投だ。川端、田浦、有村は140キロを超える力のあるストレートで3試合すべて1失点に抑えている。相手がとらえそうになった頃に小刻みに継投し、的を絞らせない。しぶとい北海打線はどこまで食らいつけるか。

 準々決勝の常総学院戦では天本、松尾の本塁打で試合を優位に進めた。松尾、原田の1、2番は攻撃力、機動力が高く、木元、九鬼、天本、廣部の中軸のスイングスピードも速い。下位ながらも堀江、木村は上位を打てる力を持っている。正面を突く内野ゴロでも相手守備陣が打球を後逸する場面もあった。北海は守りのミスを減らしたいところ。この試合はやはり北海エース大西vs秀岳館打線が一番の見どころとなるが、秀岳館投手陣vs好調北海打線という見方もできる。

 いくつものドラマが生まれたこの夏の戦いは準決勝と決勝を残すのみ。心に残る試合を期待したい。