2−1でユヴェントスがインテルを下した30日の一戦、ユーヴェのリードで迎えた終了間際の後半49分、途中出場のFWセバスティアン・ジョヴィンコがサイドライン付近でボールをキープしようとすると、インテルMFエステバン・カンビアッソの頭で何かが弾けてしまった。

カンビアッソは、まるで怒り狂ったかのようにジョヴィンコへと向かってタックルすると、これがジョヴィンコの左足首を直撃。この瞬間に試合は終わりだったが、主審はカンビアッソにレッドカードを提示した。セリエAで9シーズン、227試合に出場したカンビアッソは、これが初めての退場だ。

カンビアッソは複数試合の出場停止となるかもしれない。ただし、アンドレア・ストラマッチョーニ監督は、同選手が試合後、謝罪するためにユヴェントスのドレッシングルームを訪れたと明かしている。

幸いにも、ジョヴィンコにとって、大惨事とはならなかったようだ。だが、チャンピオンズリーグのバイエルン・ミュンヘン戦を欠場する恐れがある。なお、アントニオ・コンテ監督の行動も効果的だった。状況を理解した同監督は、すぐにカンビアッソと抱き合い、乱闘騒ぎになることを避けさせている。

カンビアッソは試合後、次のように話した。

「セバスティアンには謝罪した。レイトタックルとなったけど、ケガをさせたかったのではない。彼らもそれを分かってくれた。そうじゃなければ、攻撃されていたはずだ。僕のことは、過去が示してくれるはずだよ。ベンチスタートだったことが退場に関係? 君らがそうしたいなら、そうなんだろう。好きにすればいいよ。でもそれだったら、僕はもっと退場していたはずだ。僕が願うのは、ジョヴィンコがすぐに回復できることだけだよ」