『いま、会いに行きます』の作者・市川拓司さんの待望の最新作『吸涙鬼』(講談社/刊)。若き死を運命付けられた女子高生・美紗と不思議な魅力を持った転校生の冬馬が織り成す純愛ファンタジー小説で、青春の美しさ、生きる希望などが詩的な表現で綴られており、純愛小説ファンならば必ず楽しめる一冊です。さて、この『吸涙鬼』の中で、こんなシーンが出てきます。わたしは微かな動揺を覚えた。彼の脆さに対するショックと