2023年の夏は全国的に猛暑が続いたが、それは水の中の魚たちにも影響を与えたのだろうか――。調べてみると、不漁と豊漁、どちらの話題も聞こえてくる。たとえば、石川県沿岸ではスルメイカの水揚げ量が過去10年で最低。高知県のソウダガツオの幼魚の「新子」の漁獲量が前年同月比の7割〜8割減、と不漁のようだ。しかし一方で、長崎県のクエや、富山県ではマイワシ、北海道ではブリなどは豊漁だという。それはいったい、なぜか?