災害時にSNSで見た情報、本当に信じて大丈夫? 専門家が明かす「デマを見抜くポイント」と「拡散しないための心得」
モデル・タレントとして活躍するユージと、フリーアナウンサーの吉田明世がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「ONE MORNING」(毎週月曜〜金曜6:00〜9:00)。7月30日(木)放送のコーナー「リポビタンD TREND NET」のテーマは「災害時に情報を集めるときに気をつけること」。情報社会学が専門の学習院大学・非常勤講師 塚越健司さんに解説していただきました。(※放送当時の内容です)

2026年7月28日に熊本県で震度7を観測した地震のあと、SNSでは実際には存在しない住所での偽の救助要請や、生成AIで作った被害の様子だとする偽の動画などが広がっています。
ユージ:災害時の偽情報、気をつけなくてはいけないですね。
塚越:災害があると昨今は必ず、偽情報とその対策が話題になりますよね。「知ってるよ!」という方もいると思いますが、こういう時こそ注意すべきことを頭に入れましょう。
まず、災害が起きると事実に反する情報や、根拠が確認できない話が流通する恐れがあります。例えば、熊本では10年前の2016年の地震の際に、動物園からライオンが逃げた、という投稿が当時のTwitter(現X)に流れて混乱が起きました。この時は当時20歳の男が逮捕されましたが、起訴猶予になりました。
一昨年の能登半島地震では、嘘の救助要請を投稿した埼玉県に住む25歳の男が逮捕され、罰金20万円の略式命令が出ました。犯人は注目されたかったと述べていますが、10年経ってこうした問題は一層深刻化していますので、目立ちたさであれ金銭目的であれ、実際に刑事責任を問われるケースがあります。
ユージ:たった1つの投稿でこうなるわけですね。肝に銘じていただきたいです。最近は、AIでフェイク画像、動画も作りやすくなっていますよね。
塚越:川の氾濫などのフェイク画像やフェイク動画が様々な災害時に確認されています。あとよくあるのは、「その災害」ではない、別の災害時の映像などが流されるパターンもあります。感情を揺さぶる情報ほど拡散されやすいですし、私たちもつい見てしまいますよね。特にXは大きな閲覧数や反応が収益につながる仕組みがあるので、デマ投稿の動機になります。なので、目にしてもすぐにシェアするのではなく、投稿元や日付を確認するなど、拡散前に一呼吸おきましょう。また、支援や募金をめぐる偽サイトが出てくる恐れがありますので、募金などの場合は基本的に公的な機関や信頼できるところにしたほうが良いです。
吉田:災害時に、ネットやSNSで情報を集める時に大事なことは何でしょうか?
塚越:SNSは拡散スピードがとにかく速いですが、正確性は別物です。よくわからないアカウントの何気ない一言でも、災害時には一気に注目されることがありますが、どんなに閲覧数が多くても正しいとは限りません。心理的に不安な状況だからこそ、こういう点には気をつけましょう。
また、心理的な負担は目に見えづらく、自分でも気づきにくいです。特に避難所や被災地にいる方は、地震の発生から時間が経つにつれてストレス反応として出てきます。SNSには必要な情報もありますが、見ないほうがいい情報が本当に多いです。「情報が多すぎる」「つらい」と感じたら、一定時間SNSと距離を取ることは非常に重要です。
あるいは、Xなら自治体や防災の公式アカウントだけをリスト化して、それだけ見る。あとは、テレビやラジオでも誤報が起こることはありますが、訂正の仕組みがあります。ただ、誰が発信し、どう訂正するのかが見えます。
一方で匿名投稿では、誤情報が十分に訂正されない場合があります。
また、ラジオのような音声中心の情報は目を使わないので、刺激の強い映像から距離が取れますし、伝えられる情報量には限りがありますが、むしろ重要なものに絞られます。
あと、災害情報だけだとつらくなるという場合は、やっぱり娯楽番組も見たいと思います。心の健康を守ることも防災の1つなので、娯楽番組を見たい時は見たほうがいいと思いますね。
ユージ:避難先で情報を集めるためにできることは何でしょうか?
塚越:被災地を中心に、非常時に利用できるWi-Fiの「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」(※大規模な災害や通信障害が発生した際に、誰でも無料で利用できるように開放される災害用の統一Wi-Fiネットワーク名(SSID))が開放されていますので、携帯回線がつながりにくい時に利用できます。
ただし、このWi-Fiは誰でもすぐに接続することを目的につくられていますので、セキュリティレベルが低い部分もあります。ネットバンキングや証券取引、クレジットカード決済、重要なパスワード変更などは避けたほうが良いです。
また、この「00000JAPAN」のWi-Fiポイントも、同じ名前を名乗る偽物が出ているようです。接続後にログインが必要という表示があっても、IDやパスワードの入力を求められた場合は注意してください。ログイン情報などを入力する必要はありません。ログイン情報を入力してくださいとありましたら、それは偽物なので、そこにはアクセスしないことが大事です。
もう1つはスマホのバッテリーに気をつけましょう。バッテリーを長持ちさせるために、低電力モードをオンにします。電池が切れてしまうことがありますので、大事な電話番号、職場とか、家族の電話番号を紙に書いておきましょう。
ユージ:物理的な紙とペン、原点に戻って大事な情報を書いておくのもひとつですね。

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この日の放送をradikoタイムフリーで聴く http://www.tfm.co.jp/link.php?id=7830
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<番組概要>
番組名:ONE MORNING
放送日時:毎週月曜〜金曜6:00〜9:00
パーソナリティ:ユージ、吉田明世

※写真はイメージです
2026年7月28日に熊本県で震度7を観測した地震のあと、SNSでは実際には存在しない住所での偽の救助要請や、生成AIで作った被害の様子だとする偽の動画などが広がっています。
ユージ:災害時の偽情報、気をつけなくてはいけないですね。
塚越:災害があると昨今は必ず、偽情報とその対策が話題になりますよね。「知ってるよ!」という方もいると思いますが、こういう時こそ注意すべきことを頭に入れましょう。
まず、災害が起きると事実に反する情報や、根拠が確認できない話が流通する恐れがあります。例えば、熊本では10年前の2016年の地震の際に、動物園からライオンが逃げた、という投稿が当時のTwitter(現X)に流れて混乱が起きました。この時は当時20歳の男が逮捕されましたが、起訴猶予になりました。
一昨年の能登半島地震では、嘘の救助要請を投稿した埼玉県に住む25歳の男が逮捕され、罰金20万円の略式命令が出ました。犯人は注目されたかったと述べていますが、10年経ってこうした問題は一層深刻化していますので、目立ちたさであれ金銭目的であれ、実際に刑事責任を問われるケースがあります。
ユージ:たった1つの投稿でこうなるわけですね。肝に銘じていただきたいです。最近は、AIでフェイク画像、動画も作りやすくなっていますよね。
塚越:川の氾濫などのフェイク画像やフェイク動画が様々な災害時に確認されています。あとよくあるのは、「その災害」ではない、別の災害時の映像などが流されるパターンもあります。感情を揺さぶる情報ほど拡散されやすいですし、私たちもつい見てしまいますよね。特にXは大きな閲覧数や反応が収益につながる仕組みがあるので、デマ投稿の動機になります。なので、目にしてもすぐにシェアするのではなく、投稿元や日付を確認するなど、拡散前に一呼吸おきましょう。また、支援や募金をめぐる偽サイトが出てくる恐れがありますので、募金などの場合は基本的に公的な機関や信頼できるところにしたほうが良いです。
吉田:災害時に、ネットやSNSで情報を集める時に大事なことは何でしょうか?
塚越:SNSは拡散スピードがとにかく速いですが、正確性は別物です。よくわからないアカウントの何気ない一言でも、災害時には一気に注目されることがありますが、どんなに閲覧数が多くても正しいとは限りません。心理的に不安な状況だからこそ、こういう点には気をつけましょう。
また、心理的な負担は目に見えづらく、自分でも気づきにくいです。特に避難所や被災地にいる方は、地震の発生から時間が経つにつれてストレス反応として出てきます。SNSには必要な情報もありますが、見ないほうがいい情報が本当に多いです。「情報が多すぎる」「つらい」と感じたら、一定時間SNSと距離を取ることは非常に重要です。
あるいは、Xなら自治体や防災の公式アカウントだけをリスト化して、それだけ見る。あとは、テレビやラジオでも誤報が起こることはありますが、訂正の仕組みがあります。ただ、誰が発信し、どう訂正するのかが見えます。
一方で匿名投稿では、誤情報が十分に訂正されない場合があります。
また、ラジオのような音声中心の情報は目を使わないので、刺激の強い映像から距離が取れますし、伝えられる情報量には限りがありますが、むしろ重要なものに絞られます。
あと、災害情報だけだとつらくなるという場合は、やっぱり娯楽番組も見たいと思います。心の健康を守ることも防災の1つなので、娯楽番組を見たい時は見たほうがいいと思いますね。
ユージ:避難先で情報を集めるためにできることは何でしょうか?
塚越:被災地を中心に、非常時に利用できるWi-Fiの「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」(※大規模な災害や通信障害が発生した際に、誰でも無料で利用できるように開放される災害用の統一Wi-Fiネットワーク名(SSID))が開放されていますので、携帯回線がつながりにくい時に利用できます。
ただし、このWi-Fiは誰でもすぐに接続することを目的につくられていますので、セキュリティレベルが低い部分もあります。ネットバンキングや証券取引、クレジットカード決済、重要なパスワード変更などは避けたほうが良いです。
また、この「00000JAPAN」のWi-Fiポイントも、同じ名前を名乗る偽物が出ているようです。接続後にログインが必要という表示があっても、IDやパスワードの入力を求められた場合は注意してください。ログイン情報などを入力する必要はありません。ログイン情報を入力してくださいとありましたら、それは偽物なので、そこにはアクセスしないことが大事です。
もう1つはスマホのバッテリーに気をつけましょう。バッテリーを長持ちさせるために、低電力モードをオンにします。電池が切れてしまうことがありますので、大事な電話番号、職場とか、家族の電話番号を紙に書いておきましょう。
ユージ:物理的な紙とペン、原点に戻って大事な情報を書いておくのもひとつですね。

吉田明世、塚越健司さん、ユージ
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この日の放送をradikoタイムフリーで聴く http://www.tfm.co.jp/link.php?id=7830
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:ONE MORNING
放送日時:毎週月曜〜金曜6:00〜9:00
パーソナリティ:ユージ、吉田明世
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/one/
番組公式X: @ONEMORNING_1 https://www.tfm.co.jp/link.php?id=12652
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