BTSが今年のグラミー賞にエントリーしないことを明らかにした/Mike Segar/Reuters

CNNK-POPのスーパースターBTSは29日、来年のグラミー賞へのエントリーを見送ったと発表した。同賞を主催する米レコーディング・アカデミーは1カ月ほど前に、27年は「ベスト・アジアン・ポップ・ミュージック・パフォーマンス」部門を初めて新設すると発表していた。

BTSは7人のメンバー全員が、「今年はグラミー賞にエントリーしないことを決めました」とする声明をインスタグラムに投稿。「地域や言語によって分断されるのではなく、音楽は音楽として聴かれ、愛されることを願っています」と付け加えた。

BTSは2010年の結成以来、大成功を収め、ビルボード・ミュージック・アワードやアメリカン・ミュージック・アワードなどで数々の賞を受賞している。

ファンからは、地域別の部門賞新設によってアーティストの作品の価値が矮小(わいしょう)化されることを懸念する声が続出していた。

BTSの大ファンという英国人のウィル・スクラッグさん(27)は、次回のグラミー賞BTSが数多くの部門でノミネートされると予想していたものの、エントリーを見送るという今回の決断を支持した。

グラミー賞にアジア系ミュージック部門が新設されると聞いた時には「がっかりして、少し戸惑った」というスクラッグさん。「BTSをもっと名誉ある主要部門から締め出す手段のように感じる」「アジア系アーティストを傍流へ追いやる手段のようだ」と訴えた。

英ウェールズのファン、エレリ・ウィリアムズさん(22)も、世界中のファンが、たとえ韓国語を話せなくても、韓国語が多いBTSの楽曲を分かち合っていると指摘。「音楽の目的は人々を結び付けることだと思う。(アジア系部門の新設は)形を変えた分離にすぎない」と批判している。