中島哲也監督、一部報道で上映延期 『時には懺悔を』完成披露で謝罪「多くの方に迷惑を掛けた」
【集合ショット】誇らしげな顔を浮かべ…西島秀俊&黒木華ら豪華キャストが集結
本作は、『下妻物語』『嫌われ松子の一生』『告白』などで知られる中島監督が、打海文三氏の同名小説(角川文庫/KADOKAWA)を映画化した作品。映像化は困難とも言われた原作を、中島監督が18年にわたる構想を経て映像化した。過去に傷を抱えながら生きる大人たちが、“小さな命”との出会いをきっかけに凍りついていた心を揺さぶられていくヒューマンミステリーで、重厚なサスペンスと感情ドラマが交錯する物語となっている。
調査では、関係者へのヒアリングや当事者との対話を踏まえた結果、中島監督が編集に関する約束を意図的に履行しなかった事実や、露出を強要したと認められる事実は確認されなかったと報告。一方で、編集作業をめぐるコミュニケーション不足や本人への確認が十分ではなかった点について監督が謝罪し、当事者との和解が成立したとしている。
また、当事者が公開した体験談については、撮影や編集をめぐる客観的事実はおおむね一致していたと確認された一方、露出NGの意向が監督に伝わっていなかったことや、編集確認の手続き変更、映像確認が適切に行われなかったことなど、制作側と所属事務所の間で複数の伝達・確認不足があったことが問題の背景にあったと説明した。
製作委員会は、今回の調査は任意で法的権限を伴わないため事実解明には限界があったとした上で、新作ではハラスメント防止策やインティマシーコーディネーター、心理カウンセラーを導入するなど、安全な制作体制を整えたことも報告。今後も制作環境の改善に努めるとしている。
壇上に立った中島監督は「ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、私のことで映画の上映がずいぶんと伸びてしまいました。この映画の完成と上映を楽しみに待っていらっしゃったお客様にすごく迷惑を掛けたこと、心からお詫び申し上げます。どうも申し訳ありませんでした」と謝罪。その上で「きょうはやっと、これだけ多くの方に見てもらえる。それが信じられないくらいうれしくて、ゆっくり映画をご覧になってください」と観客へ呼びかけた。
