28日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比44.93ポイント(1.16%)安の3813.32ポイントと反落した。
 投資家の慎重スタンスが強まる流れ。世界的な半導体株安を受け、中国株マーケットにも売りが波及している。昨夜の米株市場では、ナスダック指数が0.2%安と4日続落。28日のアジア市場では、半導体株の急落で韓国総合指数がサーキットブレーカーを発動した(第1段階は前日比8%以上の下落が1分間続いたため、全市場を20分間停止)。日本市場でも主力半導体株がストップ安している。人工知能(AI)を巡る巨額投資の警戒感がくすぶっていることや、メモリー産業の生産拡大で将来的に価格が下がるとの懸念も広がった。
 もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国の政策に対する期待感が支えだ。月例の中国共産党中央政治局会議は週内に開催される。7月の同会議は例年、下半期の経済政策方針や金融政策の方向などを決定する重要度の高い会議だ。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、ハイテクの下げが目立つ。フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)や銅張積層板メーカー世界大手の広東生益科技(600183/SH)、プリント基板(PCB)大手の深セン市景旺電子(603228/SH)、計算資源レンタル事業主力の江蘇利通電子(603629/SH)がそろって10.0%(ストップ)安、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)とパワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)がそろって6.7%安で取引を終えた。ほか、ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、「中国版エヌビディア」と称されるAI半導体メーカーの沐曦集成電路(メタX:688802/SH)が9.4%安。主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」は6.3%安と他の主要指数をアンダーパフォームした。
 医薬株もさえない。浙江華海薬業(600521/SH)が3.2%安、湖北済川薬業(600566/SH)が1.9%安、津薬達仁堂集団(600329/SH)が1.5%安、薬明康徳(603259/SH)が1.3%安で引けた。軍需産業株、インフラ建設株、素材株、証券株なども売られている。
 半面、銀行株はしっかり。中国農業銀行(601288/SH)が3.6%、中国工商銀行(601398/SH)が3.1%、中国建設銀行(601939/SH)が2.7%、上海銀行(601229/SH)が2.3%、中国銀行(601988/SH)が1.7%ずつ上昇した。消費株、運輸株、不動産株、保険株、自動車株、エネルギー株も買われている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.48ポイント(0.17%)安の275.65ポイント、深センB株指数が4.08ポイント(0.36%)高の1150.06ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)